新型コロナで倒産1900社に さらに増えるおそれ

新型コロナウイルスの影響で倒産した企業の数が、去年2月からの累計で1900社になりました。

緊急事態宣言の延長や対象地域の拡大で、飲食店などの倒産がさらに早いペースで増えるおそれがあると信用調査会社は指摘しています。

「帝国データバンク」のまとめによりますと、新型コロナウイルスの影響で
▽破産などの手続きをとって倒産した企業や
▽事業を停止して法的整理の準備に入った企業は
個人事業主を含めて去年2月から18日までの累計で1900社になりました。

業種別では
▽「飲食店」が314社と最も多く、
次いで
▽「建設・工事業」が190社、
▽「ホテル・旅館」が106社、
▽「食品卸」が100社などとなっています。

倒産が発生した月別では
▽ことし3月が175社と最も多く、
▽次いで、ことし4月と7月が164社と、
ことし春以降増加傾向になっています。

帝国データバンクは「このところの急速な感染拡大で、東京や大阪といった大都市圏の飲食店や、店の修繕を請け負う工事業者などの倒産が目立っている。緊急事態宣言の延長や対象地域の拡大で今後、さらに早いペースで倒産が増えるおそれがある」と指摘しています。