7月の訪日外国人旅行者 5万1000人余 五輪で増加も記録的低水準

先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で5万1000人余りと、東京オリンピックの影響で去年の同じ時期に比べ増加していますが、おととしと比べると98.3%の大幅な減少となっていて、記録的な低水準が続いています。

日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で5万1100人となりました。

先月は、東京オリンピックで選手や関係者の入国が相次いだことから、去年の同じ月のおよそ3700人と比べ大きく増加しました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの同じ月と比べると、98.3%の大幅な減少となり記録的な低水準が続いています。

国や地域別にみますと、アメリカが6100人、中国が3900人、イギリスが3400人などとなっています。

政府は、外国人の日本への入国について、在留資格がある外国人の再入国や親族の葬儀などの「特段の事情」を除いて全面的に制限していて、今年度の外国人旅行者はことし6月まで毎月1万人前後にとどまっていました。

このため、来月にかけて行われる予定のパラリンピックが閉幕すれば、外国人の旅行者は再び減少すると見られます。