東京都内 親子3人全員が感染し自宅療養中 40代母親が死亡

東京都内で自宅療養中の人が急増する中、都は、17日、新型コロナウイルスに感染した親子3人全員が自宅で療養し、このうち40代の母親が死亡したことを明らかにしました。

これについて小池知事は「家庭内感染が多い中、急激に軽症から悪化する例がある」と述べ、酸素ステーションなど速やかに体制の整備を進める考えを示しました。

都は、17日、新型コロナウイルスに感染した40代の女性が死亡したことを明らかにしました。

女性の夫と子どもも感染し、家族3人全員が自宅で療養していたということです。

第5波で都が把握した、自宅療養中に死亡した人は7人になりました。

これについて小池知事は記者団に対して「亡くなった女性のご冥福をお祈りする。今、家庭内感染が多いという状況にあって、コロナは急激に悪化する例がある」と述べました。

そのうえで「酸素ステーションを3か所、まずは準備をして、そういったおそれのある人が入院するまでの間の環境を整えるということで至急、進めていく」と述べ、速やかに体制の整備を進める考えを示しました。

そして「感染の予防とワクチンの接種、それから軽症者が受けて効果があると言われる『抗体カクテル療法』など、攻めと守りの両方で進めていく。それが今の道だと考えている」と述べました。

陽性判定の2日後 倒れていたところを夫が発見もすでに死亡

都によりますと、亡くなった40代の女性は家庭内感染で、今月10日に陽性がわかったということです。

夫と子どもも陽性となり、3人で自宅療養をしていたということです。

女性は、陽性がわかった翌日、11日に保健所が行った健康観察では発熱とせきの症状があったということです。

都には、保健所から入院の調整依頼がなかったということで、都は軽症だったとみています。

その翌日12日に自宅で倒れているのを夫が見つけましたが、すでに亡くなっていたということです。

現時点で、女性の死因は不明だということです。

女性や家族が入院を希望したかどうかなど詳しい経緯は、都は、保健所から聞き取っていないためわからないとしています。

女性は、糖尿病の基礎疾患があり、ワクチンの接種歴はなかったということです。