前線停滞 大雨となった各地で災害の危険性 急激に高まるおそれ

停滞する前線の影響で西日本や東海では19日にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあります。
九州では、この1週間で年間降水量の半分を超えるなど記録的な大雨となっています。
いったん雨が弱まっても、再び強まって災害の危険性が急激に高まるおそれがあり、土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒し、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。

西・東日本再び雨強まる

気象庁によりますと、停滞する前線に向かって湿った空気の流れ込みが強まり、この時間は九州や四国などで雨が強まっています。

午後4時までの1時間にはいずれも県が設置した雨量計で
▽長崎県雲仙市で75ミリ、
▽長崎県平戸市で56ミリの、
非常に激しい雨を観測しました。

鹿児島県枕崎市ではこの72時間の雨量が532.5ミリと、観測を開始してから最も多くなっています。

これまでに降った雨で、鹿児島県、長崎県、熊本県、徳島県、静岡県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

総雨量1200ミリ 年間降水量の半分超も

今月11日の降り始めから午後4時までの雨量は、
▽長崎県雲仙岳で1266ミリ、
▽佐賀県嬉野市で1172.5ミリ、
▽広島市三入で549ミリで、
嬉野市などではすでに平年の年間降水量の半分を超えています。

今後の予想

今後の見通しです。

日本海西部にある低気圧に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定になり、19日にかけて、
▽西日本と東海で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、
▽東日本や北日本でも雷を伴って激しい雨が降ると予想されています。

19日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽四国で180ミリ、
▽九州南部と東海で150ミリ、
▽九州北部と中国地方近畿で120ミリ、
▽関東甲信で100ミリ、
▽北陸と東北、北海道で80ミリと予想されています。

その後、20日昼までの24時間には、いずれも多いところで、
▽四国と近畿で100ミリから150ミリ、
▽九州南部と九州北部、中国地方、東海、関東甲信で50ミリから100ミリ、
▽北陸と東北、北海道でおよそ50ミリの雨が降ると予想されています。

前線の活動は19日以降、しだいに弱まる見込みです。

これまでに記録的な大雨となった地域では今も土壌に大量の水がたまっているため、ふだんよりも少ない雨や短い時間で土砂災害や川の氾濫など災害の危険性が急激に高まるおそれがあります。

決して油断せず、引き続き厳重に警戒し、自治体が発表している情報などを確認して、災害の危険のある場所にいる人は早めに安全な場所に避難し、すでに避難している人は、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。

また、過去の災害では家族の声かけで命が助かったケースがあります。

大雨が予想される地域に家族や知人がいる方は電話をかけるなどして避難を呼びかけてください。