パレスチナ宮殿遺跡 観光施設整備で完成式典 日本政府が支援

中東パレスチナにある8世紀の宮殿遺跡のモザイクの床などが日本政府の支援で観光施設として整備され、完成の式典が開かれました。

パレスチナ暫定自治区の都市エリコにある遺跡「ヒシャム宮殿」は8世紀にウマイヤ朝のカリフの離宮として建設されたといわれ、日本政府がODAの一環で12億円をかけて観光施設として整備しました。

施設はこのほど完成し、17日、パレスチナを訪れている茂木外務大臣が出席して式典が開かれ、茂木大臣とパレスチナ暫定自治政府のマアーヤア観光・遺跡担当相がテープカットを行いました。

この遺跡の特徴は中東最大規模ともいわれる広さ825平方メートルの大きなモザイクの床で、中心部には精巧にデザインされた幾何学模様のモザイクが残されているほか、「生命の樹」と呼ばれる場所は動物や木がいきいきとした様子で描かれています。
以前は暫定自治政府の財政難のため十分な保全措置が行われず、公開は一部にとどまっていましたが、屋根付きのシェルターや観光客用の通路が整備され全面的な公開が可能になりました。

マアーヤア観光・遺跡担当相は「この遺跡はパレスチナにとって重要な観光資源なので、まずは地元の人たちに見てもらい、新型コロナが終わったら、世界中の観光客にも楽しんでもらいたい」と話していました。