国連 アフガニスタン情勢めぐり国際社会にも支援求める

アフガニスタン情勢をめぐり、国連の人権高等弁務官事務所は、反政府武装勢力タリバンの支配地域からは過去数週間に「身も凍るような人権侵害の報告があった」として、タリバンに対して今後の政権づくりに向けて人権を尊重するようくぎを刺すとともに国際社会にも可能なかぎり支援を行うよう求めました。

反政府武装勢力タリバンが首都カブールに進攻し政権が崩壊したアフガニスタンをめぐって、スイスにある国連のヨーロッパ本部で17日に開かれた記者会見では現地で活動する国連の各機関が現地の状況を説明しました。

このうち人権高等弁務官事務所の報道官は「過去数週間にタリバンに支配された地域からは身も凍るような人権侵害や、特に女性や少女を対象にした権利の制限の報告があった」と述べ、タリバンに対して今後の政権づくりに向けて、市民を保護し人権を尊重するようくぎを刺すとともに、国際社会にも可能なかぎりの支援を求めました。

また、難民高等弁務官事務所の報道官はことしに入って新たに55万人を超える人が戦闘などで住居を失っているとして、こうした人たちが逃れてきた場合には国境を開放するよう周辺国に求めるとともに、すでに国外に逃れている人については強制的に送りかえさないよう訴えました。

一方、カブールの事務所からオンラインで参加したユニセフ=国連児童基金の担当者は「タリバンの姿勢はほぼ同じだが、特に女子教育の面ではわずかながら変化が見られる」と述べ、女子教育に前向きな姿勢を示すタリバンの地域の代表もいると指摘し、話し合いを続けていることを明らかにしました。