新型コロナ 専門家が自宅療養中注意すべきポイントまとめ発信

新型コロナウイルスの感染の急拡大で、自宅療養者が過去最多となる中、対策に当たる専門家の有志の会が緊急性の高い症状や、療養中に家庭での感染を防ぐポイントをまとめ、ツイッターで発信しています。

新型コロナウイルスの対策に携わる医療や公衆衛生の専門家でつくる「有志の会」は、自宅療養中に注意すべきポイントをまとめて17日にツイッターで発信しました。

この中では、療養中に救急車を呼ぶ目安となる「緊急性の高い症状」として13項目を示し、
患者自身でチェックすることとして
▽唇が紫色になっている

呼吸などについて
▽息が荒くなった
▽急に息苦しくなった
▽生活をしていて少し動くと息苦しい
▽胸の痛みがある
▽横になれない座らないと息ができない
▽肩で息をしている
▽突然ゼーゼーし始めた

意識について
▽脈のリズムが乱れる感じがする
といった点を挙げています。

また、家族や同居者には
▽顔色が明らかに悪い
▽いつもと違う、様子がおかしい
▽反応が弱く、ぼんやりしている
▽返事がなく、もうろうとしている
といった点を注意するよう求めています。

こうした症状があっても、医療がひっ迫している地域では救急車を要請しても搬送までに長い時間がかかるため、体調の変化が不安なときにはかかりつけ医や診断した医師、保健所や自治体の相談窓口に相談するよう呼びかけています。

また、自宅での感染を防ぐポイントもまとめていて
▽部屋を分ける
▽感染者や世話をする人はお互いにマスクをつける
▽世話をする人はできるだけ限られた人にする
▽感染者や世話をする人はこまめに手を洗う
▽日中はできるだけ換気
▽手がよく触れる共用部分は掃除・消毒
▽汚れたリネンや衣類を洗濯
▽ごみは密閉して捨てるの8つの点を挙げています。

専門家有志の会は「保健所からの連絡や、診療所から自宅療養についての指導がないまま自宅療養に入る人が増えているため、必要な情報を届けなくてはいけないと思い発信した」としています。