自宅や宿泊療養の患者のオンライン診療報酬など 大幅引き上げ

新型コロナウイルスの感染拡大で病床がひっ迫するなか、厚生労働省は、自宅などで療養する患者の健康観察を強化するため、オンライン診療の報酬などを大幅に引き上げました。

このうち、自宅や宿泊施設で療養する患者を、医師がオンラインや電話で診療した場合の診療報酬について、厚生労働省は16日付けで、
▽初診は、これまでの2.2倍の4640円に、
▽再診は4.4倍の3230円に、
それぞれ引き上げました。

また、医師などを健康観察を強化した宿泊療養施設や、入院待機ステーションなどに派遣した医療機関への補助金も2倍に増やしました。

今後は、
▽医師を派遣した場合で、1時間当たり1万5100円
▽看護師などの医療従事者で5520円
▽業務の調整を行う人では3120円を、
それぞれ支給し、引き上げた分は派遣する医師などの処遇の改善に活用するよう求めています。

厚生労働省は「都道府県は自宅や宿泊施設で患者の容体が急変した場合に備え、医療機関と連携して、できるだけ早く健康観察の体制を強化してほしい」としています。