バイデン大統領が演説 アフガニスタンからの撤退の正当性強調

アメリカのバイデン大統領は、日本時間の17日朝、アフガニスタンの政権が事実上崩壊したことを受けて初めて演説し「アメリカ軍はアフガニスタン軍が戦う意思がない戦争で戦うべきではない」と述べて自らが決断した軍の撤退の方針に変わりはないと強調しました。

バイデン大統領は、反政府武装勢力タリバンの進攻でアフガニスタンの政権が事実上崩壊したあと初めて、日本時間の17日午前5時すぎからホワイトハウスで演説しました。

この中でバイデン大統領はアフガニスタンの状況について「リスクは理解していたが、正直なところ、予測していたよりも事態は速く推移した」と見通しが甘かったことを認めました。

一方で「われわれのアフガニスタンにおける任務は国家を樹立することでは決してなかった。われわれの唯一の重要な国益はアメリカに対するテロを防ぐことで、いまもそうだ」と述べました。

そして「この1週間ほどで起きたことは、アメリカ軍がアフガニスタンで活動を終えることが正しい判断だったことを裏付けている。アメリカ軍はアフガニスタン軍が戦う意思がない戦争で戦うべきではないし、死ぬべきでない」として軍の撤退の方針に変わりはなく、決断は正当なものだと強調しました。

また「われわれはアフガニスタン国民への支援は続ける。暴力や混乱がおきないよう周辺国との外交を後押しする。女性など、国民の基本的な権利を守るために声を上げ続ける」と述べて今後もアフガニスタンに対する支援を続けていくと訴えました。

バイデン大統領はワシントン郊外のキャンプ・デービッド山荘で過ごしていましたが、国内のメディアから説明を求める声が上がる中、急きょ、予定を切り上げ、ホワイトハウスに戻っていました。

「批判は承知も正しい決断」

バイデン大統領はアメリカ軍を撤退させるという決断について「私の決断が批判されることは承知しているが、これを次のアメリカ大統領にさせるよりはすべての批判を私が受けることを選ぶ」と述べるとともに「この決断はアメリカ国民にとって正しいものであり、命をかけて国のために尽くしてくれた勇敢な軍の兵士にとっても正しいものである」と述べて決断は正しいものだったと改めて強調しました。