職域接種「2回目の接種機会の確保を」企業や大学に通知 厚労省

新型コロナウイルスワクチンの職域接種で、体調不良などの理由で企業などが設定した期間内に2回目の接種を受けられない人が出ています。厚生労働省は、期間を延長するなどして接種の機会を確保するよう全国に通知しました。

職域接種は、ことし6月以降、1000人程度に接種を行える企業や大学などがモデルナのワクチンを使って実施していて、今月8日までに全国2342の会場で928万2000回余りの接種が行われています。

しかし、体調不良や急用などで、企業などが設定した期間内に2回目の接種を受けられない人もいて、厚生労働省にも相談が寄せられているということです。

こうした人たちは「モデルナ難民」とも呼ばれていて、厚生労働省は、企業や大学などに対し、接種期間を延長するなどして2回目の接種を受ける機会を確保するよう通知しました。

やむをえない場合は、職域接種を実施している別の企業などに相談して接種を受けさせてもらうよう調整することなども求めています。

一方、ファイザーのワクチンについては自治体の集団接種や個別接種などで使われていて、モデルナのワクチンに比べるとほかの会場で予約を取り直しやすいと見ています。

厚生労働省は「同じ会場で4週間空けて2回の接種を完了することが基本だが、それが難しければできるだけ早く2回目の接種を受けられるよう企業や大学などが責任を持って対応してほしい」としています。