夏の甲子園 宮崎代表 宮崎商の選手ら5人新型コロナ感染確認

甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球で、18日に初戦に臨む宮崎商業の選手など5人が新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

高野連=日本高校野球連盟などによりますと宮崎商業の選手1人が14日夕方に発熱し、15日に病院でPCR検査を受けたところ陽性反応を示しました。

これを受けてほかの選手などもPCR検査を受けた結果、16日朝までに新たに選手など4人の感染が確認されたということです。

感染が確認された5人を含むチームの関係者は濃厚接触者について保健所の判断が出るまで宿舎の個室でそれぞれ待機しているということです。

宮崎商業は18日、大会6日目の第1試合で智弁和歌山高校との初戦に臨む予定になっています。

高野連などは大会への出場の可否について「個別感染」か「集団感染」かを重視する考えを示していて、濃厚接触者についての保健所の判断を待って緊急対策本部の会議を開く方針です。

宮崎商副校長「大会緊急対策本部など今後の成り行き見守りたい」

宮崎商業の大脇光徳副校長は、NHKの取材に対して「感染した生徒の心情を考えると心が苦しい気持ちです。報道されている内容以外は情報が入っておらず、保健所や大会の緊急対策本部の判断など今後の成り行きを見守りたい」と話しています。

チームは今月5日に現地入り

宮崎商業は、先月28日に宮崎の代表校に決まり、今月5日に宮崎を出発して現地入りしました。

甲子園での初戦は大会6日目の第1試合、智弁和歌山高校との対戦で組み合わせが決まった時点では今月14日に行われる予定でした。

しかし、雨の影響で大会日程が延期され、当初の予定から4日遅れとなる18日までずれ込んでいました。

学校では応援団の出発を見合わせ

また宮崎商業では、野球部を応援するため、16日午後3時すぎに生徒と教職員合わせて95人がチャーターしたバス5台に分乗して学校を出発し、甲子園に向かう予定でした。

選手など5人の感染が確認されたことを受けて、急きょ出発を見合わせ、現在、状況を確認しているということです。