沖縄本島の重症者病床すべて埋まる 要酸素投与の中等症病床も

沖縄県の沖縄本島では、新型コロナウイルスの感染拡大で、重症や酸素の投与が必要な中等症の患者向けの病床がすべて埋まる事態となり、医療提供体制が危機的な状況にさらされています。

沖縄県が15日発表した新型コロナウイルスの新規感染者数は661人で、先週の日曜日より87人多く、日曜日の発表数としては過去最多となりました。

感染状況の全国比較では、人口10万人当たりの感染者数が14日までの1週間で279.74人となり、全国で最悪の感染状況が続いています。

県内では15日の時点で、療養者数が5783人と5日連続で過去最多を更新しました。

また、649人が病院に入院していて、感染者用の病床の利用率は、県全体で83.4%となっています。

ただ、沖縄本島に限ると重症の患者や、酸素の投与が必要な中等症の患者向けの病床が、すべて埋まる事態になっているということで、医療提供体制が危機的な状況にさらされています。

県の対策本部では「自宅や宿泊施設で療養している患者の受診の調整も非常に困難な状況となっている。医療提供体制のひっ迫の状況を認識して不要不急の外出を控えていただきたい」と呼びかけています。