茨城県 パラリンピック聖火の採火式中止 種火映像を送信へ

茨城県は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて16日に予定されていた、東京パラリンピックの聖火を採火する式典を中止し、種火の映像を組織委員会に送信する形で参加することにしました。

東京パラリンピックの聖火は全国各地で地域の特色を生かした方法で採火され、東京で1つに集めて聖火台にともされることになっています。

茨城県では、おととしの台風19号の影響で中止となった全国障害者スポーツ大会で掲げられるはずだった炬火(きょか)の種火から16日、当時の炬火走者などにより採火される予定でした。

しかし、県は新型コロナウイルスの感染が県内で急速に拡大していることから人流を抑える必要があるとして16日の式典を中止すると発表しました。

東京との行き来を控えるため、代わりに、県が撮影した種火の映像を組織委員会に送信する形で参加するということです。

茨城県オリンピック・パラリンピック課は「参加を予定していた炬火走者たちなどには申し訳ないがご理解いただきたい。種火の映像を通して茨城県の火の趣旨や関係者の思いが伝わるように届けたい」と話しています。