佐賀 武雄 4平方キロが浸水か SNS画像などで推定 国土地理院

浸水被害が出た佐賀県の六角川沿いにある武雄市の浸水の状況について、国土地理院がSNSに投稿された画像などから推定したところ、浸水の範囲はおよそ4平方キロメートルにわたっているとみられることがわかりました。

国土地理院は、14日正午までに収集できたSNSの投稿や報道機関の放送した画像や動画などと、標高のデータを使い、六角川沿いで被害が大きい佐賀県武雄市の浸水の範囲や深さを推定しました。

その結果、浸水は六角川沿いの田んぼを中心に市内の朝日町や北方町の住宅地や中心部にも広がり、およそ4平方キロメートルにわたって広がっているとみられることがわかりました。

浸水が最も深かったのは、北方町の田んぼが広がる場所で、深さはおよそ3メートルに達していたとみられるということです。

また、
▽朝日町の県道24号線に面した住宅地では、最大で深さ1メートル程度、
▽北方町の国道34号線に面した会社や飲食店、住宅などが並ぶ中心部でも、50センチ程度の浸水が広範囲で発生したとみられるということです。

国土地理院は「推定のため、実際にはさらに浸水が広がっている可能性があるが、救助活動や復旧活動などの参考にしてほしい」としています。

雨水排水できず「内水氾濫」発生か

国土地理院が推定した佐賀県武雄市の浸水被害について、国土交通省は、雨水が排水できなくなって「内水氾濫」が起きたことが原因だとみています。

国土交通省によりますと、もともと武雄市の周辺は、土地の傾斜が緩やかで水はけが悪いため、雨が降ると、住宅地にたまった雨水をポンプを使って六角川に排水しているということです。

ただ、六角川の水位が上がった際は、排水を続けると水位がさらに上がって堤防の決壊につながる危険があるため、ポンプを停止する「運転調整」を実施することがあります。

雨が強まった14日も、午前3時過ぎから7つのポンプを停止していました。このため国土交通省は、雨水の排水ができなくなるなどして、「内水氾濫」が発生し、浸水が広がったとみています。

佐賀県が北方町に設置した雨量計では、14日午前6時までの3時間に127ミリの雨が降っていました。14日午前には、市内を流れる六角川の2か所で相次いで氾濫が発生しましたが、朝日町や北方町からはいずれも離れていました。

また、現地の巡視員からの情報では、朝日町や北方町などで六角川の氾濫は起きていなかったとみられるということです。

停止していたポンプは、14日午前10時半にすべて稼働を再開し、排水作業が行われています。