お盆期間中 発熱などでPCR検査の申し込み殺到 東京 世田谷

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、多くの医療機関が休診するお盆の期間中もPCR検査を行っている都内の診療所には、発熱などの症状を訴える人からの申し込みが殺到しています。

お盆の期間中も発熱外来を設けてPCR検査を行っている東京 世田谷区のクリニックには、14日も朝から検査を希望する人からの電話がひっきりなしにかかっていました。

今週は、周辺の医療機関が休診していることもあって連日定員を大幅に上回る申し込みがあり、クリニックでは看護師が電話で症状を聞き取って陽性の疑いが強い人を優先して予約を受け付けています。

14日は発熱外来の予約の枠を増やしましたがすぐにいっぱいになり、多くの申し込みを断らざるを得なかったということです。

予約を担当する看護師は「予約を断った人がほかで受診できればいいがどこにかけても予約は難しい。それが分かっていても断らなければならずもどかしい」と話していました。
クリニックの院長は「急激な感染拡大でお盆が終わってもPCR検査の申し込みを断らざるをえない状況は続くだろう。発熱外来をすぐに受診できない『検査難民』のような人が増えていくおそれがある。このような危機的状況ではこれまでコロナの検査や診察に関わっていなかった地域のかかりつけ医もできることを分担すべきではないか」と話しています。