夏の甲子園 46年ぶり3日連続で試合延期 選手や監督の心境は

甲子園球場で行われている夏の全国高校野球は、雨の影響で3日連続の延期となり代表校の監督や選手がリモート形式の会見で心境を話しました。

夏の全国高校野球は、14日午前6時に雨の影響で予定されていた1回戦4試合の中止が発表され、昭和50年の第57回大会以来46年ぶりとなる3日連続の延期が決まりました。

試合を予定していた代表校は、甲子園球場の室内練習場で体を動かしたあと、リモート形式の会見に応じ、心境を話しました。

このうち、秋田の明桜高校の真柴育夢選手は「モチベーションを下げないようにどういう試合をするか考えて過ごしている。中止の期間にバッティングの課題に取り組めたので状態は上がってきている」と前向きに話しました。

一方、対戦相手となる北北海道の帯広農業の清水椋太選手は「気持ちが高ぶっていたが中止と聞いてまた延びてしまうのかと思ってしまう部分がある。もう一度気持ちを作って体調も整えていきたい」と率直な胸の内を話しました。

また、県立岐阜商業の鍛治舍巧監督は、社会人野球などの監督時代を含めて試合が3日延期された経験は初めてだということで「貴重な経験だと選手に話している。じらされているが去年の交流試合とことしのセンバツを経験した選手も多いので、初戦をそれらに続く3回戦だと思って臨もうと伝えている」と話していました。

対戦する高知の明徳義塾高校の馬淵史郎監督は「この年になればお天道様に委ねるしかないという心境で精神的にもそんなにプレッシャーはない。選手たちもふだんと同じ状態を維持できていると思う」と話したび重なる延期に動じていないことを強調していました。

日程変更で球数制限に影響も

夏の全国高校野球は雨の影響で3日連続の中止となり、大会の終盤に設けられていた休養日を減らす形で日程が組み直されました。

チームによっては決勝まで勝ち上がった場合、1週間で5試合をこなすことになり、戦い方にも影響が出ることが見込まれます。

特に、大きな影響が見込まれるのがピッチャーの起用です。

高野連=日本高校野球連盟は、ピッチャーをけがから守るために去年春に球数制限を導入し、1人のピッチャーが投げる球数を1週間に500球以内と制限しました。

また、地方大会も含めて3連戦を避けることも求めていて、夏の全国高校野球では今大会から休養日を1日増やし、3回戦が終了した翌日、準々決勝の翌日、準決勝の翌日と大会の終盤に合わせて3日設けられました。

しかし、大会は、14日で3日連続の中止となるなど延期となった日数が4日を数え、3回戦が終了した翌日と準決勝の翌日の2つの休養日をなくして日程が組み直されました。

この結果、チームによっては、決勝まで勝ち進んだ場合、1週間で、2回戦から決勝までの5試合をこなす厳しい日程をこなすことになりました。

1人のピッチャーが投げ抜くことは事実上不可能で、球数制限を念頭に置いた起用が求められることになります。

また、12日雨でノーゲームとなった秋田の明桜高校と北北海道の帯広農業の試合の投球数は球数制限の対象になるということです。

小松大谷 奥野真斗選手「自分たちにできる準備を」

雨の影響で、3日連続で試合が延期された石川の小松大谷高校は14日、甲子園球場の室内練習場で練習したあと、リモート形式の会見に応じました。

地方大会で4番を打ってきた主軸の奥野真斗選手は「甲子園に来た当初は、夢の舞台ということもあって気持ちが浮ついていたが、3日続けて甲子園で練習できたので落ち着きを取り戻した」と話していました。

そのうえで、チームの調整については「グラウンドでのノックはできていないが、人工芝ながらも守備の基本練習をしっかりしたり、宿舎の地下駐車場で素振りをしたりして、練習に工夫している。選手の間では”試合をやりたい”という話は出ているが、自分たちにできる準備をしていこうと声をかけあっている」と話していました。

北海 平川敦監督「恵まれていると思って練習を指示」

南北海道の北海高校は14日、甲子園球場の室内練習場で練習したあと、リモート形式の会見に応じました。

平川敦監督は「順延が続くが、選手には4回も甲子園に来ることができるのは恵まれていると思って練習するよう指示をした」と話していました。

ことしのセンバツの1回戦でサヨナラ負けした兵庫の神戸国際大付属高校と対戦するあすの試合に向けては「センバツでは中盤まではいい試合をしたが最後の最後で負けてしまった。選手にも思うところはあるので、春の悔しさを晴らしてほしい」と話していました。

神戸国際大付属 青木尚龍監督「体のキレ 維持を」

兵庫の神戸国際大付属高校は14日、甲子園球場の室内練習場で練習したあと、リモート形式の会見に応じました。

青木尚龍監督は「延期になっても試合がなくなるわけではないので、体のキレを維持できるよう準備をしている」と話していました。

延期を受けて休養日が少なくなる中、球数制限を念頭に置いたピッチャーの起用が求められますが、青木監督は「初戦を戦わないと球数のことなどはわからないが複数のピッチャーがいるので投手起用についてはあまり気にしていない」と話していました。

高川学園 立石正広選手「3日連続の延期はチームでも初めて」

山口の高川学園は14日、甲子園球場の室内練習場で練習したあと、リモート形式の会見に応じました。

地方大会で4番を打ってきた主軸の立石正広選手は「3日連続の延期はチームでも初めてだが、日に日に練習の雰囲気もよくなっている」と話しました。

5年ぶり2回目の出場の高川学園はこの大会でまずは春夏通じて甲子園初勝利を目指していて、立石選手は「バットを振る回数が減っているが、限られた場所と時間の中で内容を濃くすることを常に考えてバッティング練習をしている。きょうの練習では試合を意識して1打席ごとに交代しながら行った。厳しい試合が予想されるが自分のバットで流れを引き寄せて、絶対、甲子園で1勝したい」と意気込んでいました。