韓国「慰安婦をたたえる日」ムン大統領 具体的な対応 言及せず

韓国政府が制定した「慰安婦をたたえる日」にあたる14日、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は「被害者中心の問題解決」を強調しましたが、政府としての具体的な対応には言及しませんでした。

韓国政府は、元慰安婦の1人が30年前に公の場で証言した日にあたる8月14日を「慰安婦をたたえる日」と定めていて、14日、記念の式典がオンライン形式で開かれました。

式典に寄せたビデオメッセージで、ムン・ジェイン大統領は「被害者中心の問題解決という国際社会の原則と規範を確固として守り、一人一人の名誉が回復され心の傷が癒えるように支援する」と述べました。

そのうえで「歴史的な真実の土台の上に、許しと和解の未来が花を咲かせられるようにする」と述べ、問題解決に取り組む姿勢を強調しましたが、政府としての具体的な対応には言及しませんでした。

慰安婦問題をめぐっては、2015年の日韓合意で両国政府が問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認しましたが、ムン大統領は元慰安婦が受け入れ可能な解決策を模索すべきだという立場を示しています。

韓国政府は6月に、日韓関係の専門家や元慰安婦の支援団体などを交えた官民共同の協議会を発足させて解決を模索する姿勢を示していますが、ムン大統領の任期が残りおよそ9か月となる中、具体的な進展は見られていません。