NYブロードウェイ 来月再開へ 舞台俳優ら意気込み語る

新型コロナウイルスの影響で去年3月から休演しているニューヨーク・ブロードウェイのミュージカルが来月から再開するのを前に、舞台に出演する俳優たちが集まり意気込みを語りました。

ニューヨーク・ブロードウェイのミュージカルは、新型コロナウイルスの影響で去年3月からおよそ1年半にわたり休演していますが、出演者に加え、観客にも原則としてワクチン接種を義務づけるなどの対策をとり、来月から公演を再開する予定です。

これを前に13日、人気ミュージカルの「ライオンキング」や「アラジン」の出演者たちが集まるトークイベントが開かれ、俳優たちは再開について「魔法のようだ」とか「とても楽しみにしている」などと話していました。

また、イベントでは休演期間中、ブラック・ライブズ・マター運動など、人種をめぐるさまざまな動きがあったことについても発言が相次ぎました。

「ライオンキング」で主役を演じる男性は、ブロードウェイで人種問題を率直に語ることができるようになったのは大きな変化だとしたうえで「単なる舞台の再開にとどまらずこうした動きを反映したものになってほしい」と述べ、演劇界も、より多様性に富んだものになることに期待を示していました。

さらに、「アラジン」でジャスミン王女役を演じるインド系アメリカ人の女性は、南アジアにルーツがある自分が主役級を演じられるのは夢のようだとしたうえで、「次の世代のロールモデルになりたい」と意気込みを話していました。