都内宿泊療養者は受け入れ可能人数の6割程度 背景に看護師不足

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大するなか、東京都が用意した宿泊療養施設の利用は受け入れ可能な人数の6割程度にとどまっています。
背景に、体制がひっ迫する医療機関やワクチンの接種会場に派遣される看護師の需要が増えて、宿泊療養施設で健康チェックなどを担う看護師の不足があることが関係者への取材でわかりました。

都は、軽症や無症状の患者が療養するためのホテルなど16の宿泊療養施設を確保しています。

3210人の受け入れが可能ですが、療養する人は13日時点で1778人にとどまっていて、感染が拡大した先月以降、多いときでも6割程度です。

施設では、看護師が健康チェックや受け入れの対応などを担い、都は人材派遣会社に派遣を依頼していますが、こうした看護師が不足していることが関係者への取材でわかりました。

体制がひっ迫する医療機関への派遣が増えたほか、ワクチンの接種会場やオリンピック・パラリンピックの競技会場への派遣で看護師の確保が難しくなっているということです。

看護師1人で対応できる療養者の数が限られているため受け入れを増やせないということで、都は看護師の確保を急ぎたい考えです。