イスラエル コロナワクチン3回目接種 対象を50歳以上に拡大

新型コロナウイルスの感染者が再び増加している中東のイスラエルでは、60歳以上となっていた3回目のワクチン接種の対象が50歳以上に拡大され、政府は感染防止対策を加速させています。

イスラエルでは16歳以上の8割以上が2回のワクチン接種を終え、一時は一日の新規感染者が1桁にまで減りましたが、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大に伴って再び感染者が増え、現在は連日6000人前後の感染が確認されています。

イスラエル政府は今月1日から重症化するケースが目立っていた60歳以上の人に対し、3回目の接種を始めましたが、13日からは対象年齢を50歳以上に拡大しました。

ベネット首相は12日、声明で「専門家チームが懸命に、プロフェッショナルに、そして徹底的に検討した結果、50歳以上にも効果があるという結論に達した」と述べ、国民に対し接種を呼びかけました。

イスラエル政府のデータでは、過去1か月に重症化した人のうち8割が60歳以上となっています。

イスラエル政府は屋内施設を利用する際の接種証明書の提示を再度、義務化したり、集会の人数を制限したりするなど感染防止対策を加速させています。