ロイヤルHD中間決算 31億円の2年連続赤字 外食事業の改善遅れ

ファミリーレストラン大手の「ロイヤルホールディングス」のことし6月までの半年間の決算は、緊急事態宣言の影響で主力の外食事業で収益の改善が遅れて最終的な損益が31億円の赤字となり、この時期としては、2年連続の赤字となりました。

ロイヤルホールディングスが発表したことし6月までの半年間の中間決算は、グループ全体で売り上げが386億円と去年の同じ時期と比べて4.5%減少し、最終的な損益は31億円の赤字となりました。

感染状況の悪化によって緊急事態宣言が繰り返し出された影響で、主力のファミリーレストランを中心とする外食事業で収益の改善が遅れていることや、国内外での移動自粛でホテル事業の不振も続いていることが要因です。

この時期としては2年連続の赤字となりましたが、不採算店の撤退など、コストの削減などによって赤字額は前の年より大きく減少しています。

一方、ことし12月までの1年間の業績予想については、変異ウイルスによる感染の急拡大によって収束の見通しが立たないとして、今回も「未定」としました。

オンラインの会見で黒須康宏社長は「感染拡大によって各事業で売り上げは厳しい状況が続いている。今後の感染状況や緊急事態宣言の有無が業績に与える影響は大きく、引き続き注視したい」と述べました。