九州・中国地方で記録的大雨 今後も前線停滞 厳重警戒を

停滞する前線の影響で、記録的な大雨となった九州北部や中国地方には再び激しい雨が降り始めました。土砂災害や氾濫の危険性も高く、厳重な警戒が必要です。激しい雨は東海や関東甲信、東北でも降っています。暗い間に急激に雨が強まって災害が発生する危険性があり、できるだけ安全な場所で過ごすようにしてください。

気象庁によりますと、停滞する前線の活動が活発になった影響で九州や中国地方には発達した雨雲が流れ込み続け、広島県内では13日、線状降水帯が発生し一時、広島市に大雨の特別警報が発表されました。

この時間は九州北部や中国地方に再び発達した雨雲がかかりはじめたほか 東海や関東甲信でも雨が強まっています。

14日午前1時までの1時間には福岡市で31ミリ、佐賀県嬉野市で30ミリの激しい雨が降りました。

九州北部では1か月分の3倍の量の雨が降るなど記録的な雨量に

またこの数日は特に九州北部の雨量が多くなっています。午前0時までの72時間に降った雨の量は長崎県の雲仙岳で840ミリ、島原市で601ミリ、南島原市で543.5ミリ、佐賀市で617ミリ、熊本県天草市本渡で553ミリなどといずれも観測史上最も多くなっています。

およそ3日間に降った雨の量は多いところで平年の8月1か月分のおよそ3倍に達する記録的な大雨となっています。

これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県、広島県、奈良県、滋賀県、富山県、石川県、愛知県、岐阜県、長野県、それに福島県の合わせて14の県で「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

このほか福岡県、熊本県、佐賀県、広島県、山口県、愛知県と岐阜県で氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。

前線が停滞 今後も広範囲で大雨のおそれ

今後の見通しです。

前線が停滞するため15日にかけて西日本や東海、北陸、甲信を中心に非常に激しい雨が降り、西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨となるおそれがあります。

気象庁は、記録的な大雨となっている九州北部では非常に激しい雨が降り続いた場合、特別警報の可能性もあるとしています。

14日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで九州北部と東海で300ミリ、四国と近畿、それに関東甲信で250ミリ、九州南部と中国地方、北陸で200ミリ、東北で120ミリと予想されています。

その後、15日夕方までの24時間には▽九州北部と南部、四国、近畿、東海、関東甲信で200ミリから300ミリ、▽中国地方と北陸で100ミリから200ミリと予想されています。

前線は今後、1週間程度は本州付近に停滞する見込みで今後、総雨量はさらに増えるおそれがあります。

気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。

どこで災害が起きてもおかしくない状況 身を守る行動を

西日本を中心に、どこで災害が起きてもおかしくない状況となっています。

災害が発生する前の安全確保を心がけてください。

周辺の状況が悪化するなど避難所への移動が難しい場合は、建物の2階以上で崖や斜面と反対側の部屋に移るなど、少しでも身を守る行動を取ってください。

前線はこのあとも1週間程度本州付近に停滞する見込みで、西日本から北日本にかけての広い範囲で総雨量が増え、各地で大雨になる見込みです。

あらかじめ自分が住む場所の危険性をハザードマップなどで確認するとともにふだんより細かく雨雲の状況や土砂災害の危険度などを調べて危険が迫る前に安全な場所に移動するようにしてください。

また、過去の災害では家族の声かけで命が助かったケースがあります。

大雨が予想される地域に家族や知人がいる方は電話をかけるなどして安全な場所に移動するよう呼びかけてください。