米FDA 免疫不全の人にコロナワクチン追加接種可能と発表

アメリカFDA=食品医薬品局は12日、臓器移植を受けるなどして免疫不全の状態にある人に対し、新型コロナウイルスのワクチンの追加接種を可能にすると発表しました。

FDAは12日、新型コロナウイルスのワクチンについて、これまでに得られたデータを検討した結果、「免疫不全の状態にある人は追加の接種によって利益を得られる可能性があることがわかった」として、追加の接種を可能にすると発表しました。

対象となるのは、臓器移植を受けたり病気の治療中だったりして免疫不全の状態にある人で、ファイザーかモデルナのワクチンを追加で接種できるようになります。

FDAの発表を受け、CDC=疾病対策センターは、13日に開かれる専門家の委員会で、対象となる人のさらに詳細な条件について議論することにしています。

追加の接種をめぐっては、イスラエルやドイツ、フランスなどが高齢者などを対象に実施することを決めています。

アメリカFDAは、今回の発表の中で現時点では免疫不全の状態にある人以外への追加の接種は必要ないとする一方で、将来、追加の接種が必要かどうかについても検討を進めるとしています。