“帰省や旅行は諦めて” 助かる命も助からなくなる 小池知事

急速な感染拡大について、東京都の小池知事は、記者会見で「最大級、災害級の危機を迎えている」と述べて、強い危機感を示したうえで、感染の抑え込みに向けて人の流れの5割削減を目指すとして、盆休みの帰省や旅行は「延期・中止などを『考えてください』でなく、諦めていただきたい」と述べました。

このなかで、小池知事は「去年はじめに新型コロナウイルスが襲ってきて以来、今まさに最大級、災害級の危機を迎えている」と述べました。

そのうえで「人工呼吸、酸素吸入が必要な人たちが、このまま増えていけば、命を救うための十分な医療が受けられなくなる可能性がある。他の疾病の方々にもしわ寄せが行く」と述べ、急速な感染状況に強い危機感を示しました。

そして「私たちの意思があれば人流は抑えられる。いま抑えないと、助かる命も助からなくなる」と述べ、感染の抑え込みに向けて、人の流れの5割削減を目指す考えを改めて示しました。

また「行動を変えていただきたい。行政は全力で医療体制の充実や対策を、より研ぎ澄ませていくが、それも結局、皆さんの協力があってこそ効果が出る」と述べ、対策の徹底を呼びかけました。

さらに「それは、今しないとだめなのか、不要不急ではないのか、感染拡大がちょっと収まってから延期することができないのか、そのようなことを訴えている。旅行・帰省の計画を立てている人は、この場でも延期・中止など、もう一度改めて考えてほしい。『考えてください』でなくて、もう、ここは、ことしも申し訳ないが、諦めていただきたい」と述べました。