夏の全国高校野球 2日連続延期 雨の予想続き 難しい日程調整に

甲子園球場で行われている夏の全国高校野球は天候不良のため、2日連続で予定されていた4試合すべてが中止となり、14日に延期されました。開幕予定日だった今月9日以降、日程の延期は早くも3日を数え、今後、雨の予報が続く中、高野連=日本高校野球連盟などは難しい調整を迫られることになりそうです。

新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となった夏の全国高校野球は、今月9日に開幕する予定でしたが台風の影響で1日延期されました。

さらに、12日と13日も雨のため、2日連続で予定されていた1回戦4試合が中止となり、14日に延期されることになりました。

2日連続の中止は、平成26年以来7年ぶりで、中止に伴う延期が3日に及ぶのは、延期が5日に及んだ昭和50年の第57回大会などまれです。

高野連などでは今大会、中止が2日までの場合は日程を1日順延し、3日以上になった場合、ピッチャーの連投を防ぐため、大会終盤に3日設けた休養日を順次なくして試合日とし、決勝は遅くても27日に行う計画です。

13日の中止で3回戦と準々決勝の間に予定されていた休養日はなくなりました。

休養日は残り2日ありますが、そのうち1つは女子の高校野球の全国大会の決勝を計画しています。

今後も雨の予報が続く中、高野連などは難しい日程調整を迫られることになりそうです。

選手の応援にも影響

夏の全国高校野球は雨のため2日連続で延期されたため、選手の応援にも影響が出ています。

夏の全国高校野球は雨の影響で、本来なら12日行われる予定だった大会3日目の1回戦4試合が2日続けて延期となりました。

このうち、第1試合に出場予定だった秋田の明桜高校は12日の時点では、吹奏楽部の生徒やチアリーダーなど、およそ500人規模で応援する予定でした。

しかし、今後も天候の回復が見通せず、関西に生活拠点のある保護者や卒業生以外は12日夜、秋田に戻ったということです。

その理由としては集団での宿泊が長引くと、新型コロナウイルスへの感染リスクが高まる可能性があることや、学校が独自の感染対策として、甲子園から戻ったあと最低3日間の待機期間を設定していて、試合の開催がさらに遅れると応援に参加した生徒が、今後の学校行事やその準備への参加が難しくなることなどがあるということです。

14日以降は、甲子園での応援の人数がおよそ200人に減りますが、秋田に戻った野球部の控え選手や吹奏楽部などは、学校で行われるパブリック・ビューイングで声援を送るということです。

生徒たちと秋田に戻った広報責任者の鈴木颯教諭は「集まっての応援の練習がなかなかできない中でも、生徒たちは甲子園のために準備をしてきたのでこういう形になり残念だ。場所は離れてしまったが秋田から精いっぱいの声援を送りたい」と話していました。

応援したいが農業や畜産業に従事 これ以上は…

夏の全国高校野球は雨のため本来なら12日に行われる予定だった大会3日目の1回戦4試合が2日続けて延期となりました。

このうち、第1試合に出場予定だった北北海道の帯広農業は生徒や保護者などおよそ240人で応援する予定でしたが、半分以上の140人が帯広に戻らざるをえませんでした。

学校では応援にあたって滞在先のホテルを全員個室にするなど新型コロナウイルスへの対策もしっかり取ってきましたが、農業や畜産が盛んな地域ならではの事情がありました。

野球部をはじめ生徒の保護者の多くは農業や畜産業に従事していて農作物などの管理のためこれ以上、家を空けるわけにはいきませんでした。

また北海道は夏休みが短く、今月20日からは学校が始まります。

このため学校行事やその準備、それに農作業や林業に必要なフォークリフトの資格取得のために帯広に戻った生徒たちもいるということです。

14日以降の甲子園での応援は、およそ100人に減ってしまいますが、農業系高校の代表としてはつらつとしたプレーの後押しをしたいと意気込んでいます。

帯広農業の応援団責任者の菊池徹教諭は「39年ぶりの出場で地元も盛り上がり、応援の完成度も高まっていただけに残念です。それでも残った生徒たちで一生懸命応援し、試合ではぜひ、得点した時に流れる全国の農業系の高校が加盟する『日本学校農業クラブ連盟』の歌をききたい」と話していました。

高知 明徳義塾高 午前2時半にバスで出発も…

大会3日目の第2試合に出場する高知の明徳義塾高校では、野球部と剣道部の部員に教職員などを加えた120人が12日と13日、午前2時半に学校のスクールバス3台に分乗して学校を出発し、甲子園球場に向かいました。

しかし、2日間とも出発からおよそ4時間後、兵庫県にある淡路島のサービスエリアに到着し、朝食のお弁当を購入していたところで中止の知らせが入り、再び4時間かけて学校に戻ることになったということです。

応援の責任者を務める高校の教諭は「連日の未明の移動で生徒たちも相当疲れている。今後の体調面が心配ですが、あすも前日のうちに中止の連絡がなければ午前2時半出発です」と話していました。

ただ、14日は剣道部の部員が応援には行けず、父母やOBなどを含めた応援団全体の数も、当初計画していた700人程度から50人ほど減る見込みだということです。