東京都 過去最多の5773人感染確認 自宅療養中の50代男性死亡

東京都内では13日、過去最多となる5773人の感染が確認されたほか、都の基準で集計したきょう時点の重症の患者は227人となり、4日連続で過去最多を更新しました。また、自宅で療養していた50代の男性が亡くなり、第5波で都が把握した自宅療養中の死亡は4人になりました。

東京都は、きょう都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて5773人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これまでで最も多かった先週木曜日の5042人を超えて過去最多となりました。

また、1週間前の金曜日より1258人増えていて、感染の急速な拡大が続いています。

13日までの7日間平均はふたたび4000人を超えて4155.7人となりました。

前の週の108.8%です。

都の担当者は「まだ感染拡大が続いている状況だ。人と接触すれば感染するリスクは高まる。どうしても外出する場合は短い時間、少人数にするようお願いしたい」と話しています。

5773人の年代別は、10歳未満が276人、10代が526人、20代が1810人、30代が1189人、40代が955人、50代が689人、60代が188人、70代が76人、80代が50人、90代が14人です。

感染経路がわかっている2209人の内訳は「家庭内」が最も多く1401人、「職場内」が372人、「施設内」が115人、「会食」が56人などとなっています。

東京オリンピック・パラリンピックの関連では外国人の競技関係者が1人、日本人の委託業者が2人の合わせて3人の感染が確認されました。

一方、13日時点で入院している人は3727人と、12日より59人増え、7日連続で過去最多を更新しました。

「現在確保している病床に占める割合」は62.5%です。

また、都の基準で集計した13日時点の重症の患者は12日より9人増えて227人でした。

4日連続で過去最多を更新し、重症患者の増加が止まりません。

都が、現在確保している重症患者用の病床の使用率は57.9%となりました。

重症患者の年代別は、10代が1人、20代が6人、30代が21人、40代が50人、50代が82人、60代が39人、70代が23人、80代が5人です。

また都は、感染が確認された50代から90代までの男女7人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、50代の男性は自宅で療養中に倒れているのを同居する家族が見つけましたが、その後、死亡が確認されました。

男性は陽性と判明したとき、せきと熱の症状がありましたが、軽症だったということです。

都によりますと、男性には脂質異常症の基礎疾患があったということですが、保健所の毎日の観察では症状の悪化や呼吸障害の訴えはなかったということで、都は、症状が急変したと見ています。

第5波で都が把握した自宅療養中の死亡は4人になりました。

これで都内で感染して死亡した人は2332人になりました。

都内の自宅療養者数2万1723人 過去最多を更新

東京都内で新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している人は13日時点で2万1723人になり、過去最多を更新しました。

12日に初めて2万人を超えて2万726人でしたが、さらに1000人近く増えました。

1か月前の先月13日の12.2倍で、急増しています。

菅首相 関係閣僚と対応協議

東京都で、新型コロナウイルスの感染が確認された人が過去最多を更新する中、菅総理大臣は13日午後、総理大臣官邸で、西村経済再生担当大臣や田村厚生労働大臣ら関係閣僚と、1時間半余りにわたって、対応を協議しました。