熱海 土石流 犠牲者の遺族ら“盛り土が原因の人災”刑事告訴へ

静岡県熱海市で起きた大規模な土石流の犠牲者の遺族や被災者たちが「被害者の会」を設立し、土石流の起点にあった盛り土を造成した当時の不動産会社の社長や、今の土地所有者に対して、近く刑事告訴を行うことを明らかにしました。

7月に熱海市で起きた大規模な土石流の、犠牲者の遺族や被災者20人余りは「盛り土流出事故被害者の会」を設立し、13日に遺族の代表や弁護士らが熱海市で会見を開きました。

この中で、弁護士らは「今回の土石流は、上流部に不適切に造成された盛り土が原因で起きた人災だ」として、盛り土を造成した当時の不動産会社の社長や、10年前にこの土地を購入した今の所有者に対して、重過失致死傷などの疑いで来週にも刑事告訴することを明らかにしました。

また、この両者に対して9月末までに、損害賠償を求める訴えを静岡地方裁判所沼津支部に起こすということです。

亡くなった瀬下陽子さんの長男で「被害者の会」の会長を務める瀬下雄史さん(53)は「被害にあわれた方全員に共通しているのは、怒りが原動力になっているということです。謝罪の声が聞きたいのではなく、責任をとってほしい」と話していました。

また、弁護団長を務める加藤博太郎弁護士は「ご遺族からは『盛り土がなければ亡くならなかった』という話をうかがった。ご遺族の気持ちに寄り添い、刑事や民事で責任を追及することで、真相を解明していきたい」と話していました。