メルカリ 最終利益 上場以来初の黒字に 巣ごもりで売買増加

フリマアプリ大手のメルカリはことし6月までの1年間の決算で、上場以来初めて最終的な利益が黒字となりました。コロナ禍の巣ごもりを背景に、オンラインでの売買が増えたことが主な要因です。

メルカリが発表した、ことし6月までの1年間の決算は、売り上げが1061億円と前の年の同じ時期より39%増加しました。

また、最終的な利益は57億円となり、2018年に東京証券取引所に上場して以来、初めて通期で黒字となりました。

これは、コロナ禍で自宅にいる時間が長くなる中、部屋を片づけて不要品をアプリ上で出品する人や、その商品を購入する人が増えたことで手数料収入が伸びたことが主な要因です。

利用者はこの1年間で200万人ほど増えて1950万人を超えたということです。

会社では先月、個人だけではなく、中小規模の事業者が手軽にオンラインで出店できる新たなサービスを始め、顧客層を広げていく考えです。

フリマアプリをめぐっては、コロナ禍での巣ごもりを背景にヤフーや楽天なども利用者を伸ばしています。

メルカリの山田進太郎社長は、今後の戦略について「黒字を続けるよりも将来の利益が最大になるようにしていきたい」と述べて、積極的な投資を行っていく考えを示しました。