阿波おどり 2年ぶり開幕告げる前夜祭 感染防止対策講じ 徳島

2年ぶりとなる徳島市の阿波おどりの開幕を告げる前夜祭が12日行われ、感染対策を講じたうえで踊り手たちが久しぶりの晴れ舞台に臨みました。

徳島市の阿波おどりは、新型コロナウイルスの影響で去年、戦後初の全日程中止となりましたが、ことしは規模を縮小し、観客も県内在住者に限定したうえで12日から4日間行われます。

市内のホールで12日、開幕を告げる前夜祭が行われ、2つの団体が出演しました。

このうち「徳島県阿波踊り協会」は100人ほどがあでやかな女踊りや、かわいらしい子ども踊り、勇壮な男踊りを披露しました。

また「阿波おどり振興協会」は、四国を代表する大河、吉野川の流れをイメージした踊りなどを行い観客から拍手がわき起こっていました。

家族で訪れた30代の男性は「迫力があって感激しました。去年中止になってさびしかったので、久しぶりに生で見られてよかったです」と話していました。

今回の阿波おどりでは、踊り手が距離を取ったり座席の間隔を空けるなどの感染防止対策が講じられます。

主催する徳島市の内藤市長は「コロナ禍で縮小という形ではあるが開催できてとてもうれしい。世界一の阿波おどりの伝統を絶やさないという思いを新たに4日間やり抜きたい」と話していました。