東京都 新型コロナ 6人死亡 4989人感染 重症者は最多の218人に

東京都内ではこれまでで2番目に多い4989人が12日、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。また、都の基準で集計した重症の患者は初めて200人を超えて10日、11日に続いて過去最多を更新し、医療提供体制のひっ迫がさらに進む事態になっています。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて4989人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週前の木曜日から53人減ってはいるもののこれまでで2番目に多く、感染確認が急増しています。

12日までの7日間平均は3976.0人で、前の週の109.0%です。

4989人の年代別は
▽10歳未満が235人
▽10代が473人
▽20代が1490人
▽30代が1031人
▽40代が865人
▽50代が627人
▽60代が146人
▽70代が61人
▽80代が46人
▽90代が14人
▽100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている1735人の内訳は
▽「家庭内」が最も多く1138人
▽「職場内」が269人
▽「施設内」が83人
▽「会食」が50人などとなっています。

東京オリンピック関連では6人の感染が確認され
▽外国人の競技関係者が4人、メディアが1人
▽日本人の委託業者が1人です。

これで都内で感染が確認されたのは26万3970人となりました。

一方、12日時点で入院している人は3668人と11日より1人増え、6日連続で過去最多を更新しました。「現在確保している病床に占める割合」は61.5%です。

また、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は初めて200人を超えて218人になり、11日より21人増えています。10日、11日と3日連続で過去最多を更新し重症患者の増加に歯止めがかかりません。

都が、現在確保している重症患者用の病床の使用率は55.6%となり、医療提供体制のひっ迫がさらに進む事態になっています。

重症患者の年代別は
▽10代が1人
▽20代が5人
▽30代が19人
▽40代が52人
▽50代が78人
▽60代が39人
▽70代が19人
▽80代が5人です。

40代と50代を合わせると全体のおよそ60%を占めています。

また、都は、感染が確認された50代から80代までの男女6人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、50代の女性は集合住宅の共用スペースで倒れているのが見つかり死亡が確認されました。その後の検査で感染していたことが確認されたということです。

また、60代の男性はことし6月にワクチンを2回、接種していましたが、感染したということです。ワクチンを2回接種したあとに感染して死亡した人を都が確認したのはこれが初めてです。

これで都内で感染して死亡した人は2325人になりました。

自宅療養 初の2万人超に

東京都内で新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は、12日時点で初めて2万人を超えて過去最多の2万726人となりました。1か月前の先月12日の11.3倍で急増しています。

都の担当者は「都が開設している自宅療養者のフォローアップセンターや保健所がフル稼働で対応しているが、かなりいっぱいいっぱいだ。体制強化を進めている。自宅療養中に死亡する事例も出てきているので体調不良の症状があるときは連絡をいただきたい」と話しています。