東京都心オフィス空室率 17か月連続上昇 テレワークで集約か

先月の東京都心のオフィスの空室率は6%余りと17か月連続で上昇し、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとしたテレワークの広がりで、オフィスを集約する動きが続いているとみられます。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」は、千代田区や港区など東京都心の5つの区にある、1フロアの面積が100坪以上のオフィスビルを対象に、毎月、空室率や賃料を調査しています。

それによりますと、先月の空室率は既存と新築のビルの平均で6.28%と、前の月よりも0.09ポイント上昇しました。

空室率の上昇は17か月連続です。

調査した会社によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークが広がる中、先月もグループ企業のオフィス集約のため、都心のオフィスを解約するケースがあったということです。

区ごとの空室率は、
▽千代田区が4.54%、
▽中央区が5.6%、
▽港区が8.3%と前月よりも上昇する一方、
▽新宿区は6.19%、
▽渋谷区は6.45%となり、前月よりも低下しました。