青森 風間浦村 大雨で孤立状態の地区 旅館の客など村の外へ

大雨による土砂崩れで孤立した状態になっている、青森県風間浦村の下風呂地区で、旅館にいた宿泊客などおよそ60人が、12日、消防や自衛隊の誘導で村の外に出ました。

風間浦村の下風呂地区は、大雨による土砂崩れや橋の崩落によって、12日朝の時点で地区に住む324世帯621人と、旅館の宿泊客58人が孤立した状態となっています。

12日は宿泊客や通院が必要な人など、およそ60人が宿泊施設のバスなどで、むつ市につながる橋の崩落現場まで移動したあと、消防や自衛隊員の手を借りながら、崩落した橋の上をロープをつたって、1人ずつ渡りました。

およそ1時間半で全員が橋を渡り終えると、むつ市が用意した3台のバスに乗って、JRの駅がある市内中心部に移動しました。

埼玉県の50代の男性は「水道が止まっていてお風呂に入れず大変でしたが、宿の人たちのおかげで無事に過ごせました。これから電車などを使い家に帰りたいと思います」と話していました。

1歳の子どもと宿泊施設にいた青森市の30代の女性は「子どもがいて不安もありましたが、宿泊先の従業員に大変お世話になりました。支援してくれたすべての人に感謝します」と話していました。

風間浦村などは、下風呂地区の孤立の解消に向け土砂の撤去作業を急いでいます。

水や食料などが船で輸送

風間浦村の下風呂地区を支援するため、水や食料などが船で輸送されました。

12日午後、村に隣接するむつ市の大畑漁港には、全長およそ50メートル、幅20メートル近くある船が到着しました。

そして、自治体や企業の担当者たちが自衛隊員の手伝いを受けながら、水やカップめんなどの食料や、スコップなどを船に積み込んでいきました。

また、道路や電気の復旧にあたる車両や重機も船に乗せて、下風呂地区へ出発しました。

物資を提供した、むつライオンズクラブの木村孝之会長は「風間浦村からは、水やカップめんがほしいという声があり用意しました。今後もニーズに合わせて支援して、1日でも早い復旧復興を手助けしたい」と話していました。

むつ市 避難所の人たちが安全な地区の避難所などに移動

大雨で大きな被害が出た青森県むつ市では、これから再びまとまった雨が降るおそれがあることから、避難所で生活している人たちが,
より安全な地区の避難所などに移動しました。

10日までの大雨で川が氾濫し、国道にかかる橋が崩落するなど大きな被害を受けた、むつ市大畑町の赤川地区では、今も避難指示が出されていて、およそ30人の住民が地区の公民館に避難しています。

青森県内はこれから再びまとまった雨が降り、公民館の周辺では土砂崩れが起きるおそれもあることなどから、12日昼すぎ、住民たちは地区の外にある避難所などに移動しました。

崩落した橋の上を消防や自衛隊員の手を借りながらロープをつたって慎重に渡り、担架に乗せられて運ばれる高齢者もいました。

そして、市が手配したタクシーや親戚の車に乗って避難所などに向かっていました。

40代の男性は「避難所の生活が続き非常に疲れました。早く元の状態に戻ってほしいです」と話していました。