米CDC 妊婦のワクチン接種を強く推奨 “安全性 懸念みられず”
アメリカCDC=疾病対策センターは、妊娠中の女性が新型コロナウイルスのワクチンを接種することによる安全性に懸念はみられないとする新たな分析結果を公表し、妊娠中の女性にも接種を強く推奨する声明を出しました。
CDCは11日、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンと、モデルナが開発したいわゆる「mRNAワクチン」について、妊娠中の女性への安全性に関する分析結果を公表しました。
それによりますと、妊娠20週までに1回以上接種したおよそ2500人の女性のうち、流産した割合はおよそ13%でした。
CDCによりますと、一般的な流産の割合は11%から16%だということで「接種した人で流産のリスクが高まることはなかった」として、安全性に懸念はみられないと結論づけました。
CDCのワレンスキー所長は「感染力の強いデルタ株の拡大で、ワクチンを接種していない妊婦の重症化がみられる中、これまで以上に接種が急がれる」とする声明を出し、利益がリスクを上回るとして、接種を強く推奨しました。
CDCはこれまで、妊婦は希望すれば接種を受けられるとしていましたが、今回、より強く推奨することにした形です。
CDCによりますと、アメリカでは先月26日の時点で、妊娠中の女性およそ14万人がワクチンを接種しています。