東京都 新型コロナ感染急拡大でさらなる病床確保は難航

東京都内では、新型コロナウイルスの感染の急拡大で入院患者が過去最多を更新し続けていて、都は病床をさらに増やすため調整を続けていますが、医療機関からは人員の確保が難しいなどといった厳しい声もあがっていて、さらなる病床の確保は難航しています。

11日の時点で、都内の入院患者は3667人となり、5日連続で過去最多を更新したほか、都の基準で集計した重症の患者も197人で過去最多となっています。

都は、新型コロナウイルスの患者を受け入れるための病床を現在、5967床確保していますが、さらにおよそ400床増やしてこれまでで最多となる6406床に引き上げたい考えです。

都は医療機関に対して、通常医療の制限を視野に、8月6日をメドとして病床の追加の確保を要請していましたが、11日の段階でまだ調整が続いています。

都によりますと、医療現場からは人員の確保が難しく通常の医療との両立ができなくなるなどといった厳しい声もあがり、さらなる病床の確保は難航しているということです。

都内の医療提供体制のひっ迫がさらに進むなか、専門家の中には「災害時と同じ状況だ」という声もあり、都は病床の確保を急ぐことにしています。