京都 西脇知事 政府に緊急事態宣言の発出要請する考え示す

京都府の西脇知事は、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることから、「緊急事態宣言の要請はせざるをえない」と述べ、政府に対し宣言の発出を要請する考えを示しました。府は12日対策本部会議を開いて対応を協議することにしています。

京都府の西脇知事は、11日夕方、記者団に対し、府内の感染状況について「感染者数は過去最多となり、大変危機感を持っている。京都市以外でも感染が拡大していることも分析しなければならない」と述べました。

そのうえで「緊急事態宣言の発出の要請はせざるをえない」と述べ、政府に対し、宣言の発出を要請する考えを示しました。

そして「兵庫県知事も、発出の要請は考えなければいけないと話されていた。兵庫県と一緒に動けば国を動かす力になるのではないか」と述べ、兵庫県とも連携して、対応したいという考えを示しました。

ただ、西脇知事は政府が要請に応じるかは不透明だとして、当面の府の措置として、現在、京都市に限っている「まん延防止等重点措置」の対象地域を感染状況に応じて、ほかの市町村に拡大する考えを示しました。

京都府は、12日午後に対策本部会議を開いて具体的な対応を協議することにしています。