エジプト クフ王の「太陽の船」新博物館で報道陣に公開

古代エジプトのクフ王が死後の世界を旅するために作らせた大型の木造船「太陽の船」が、エジプトの首都カイロ近郊で建設が進む新しい博物館に移され、その一部が報道陣に公開されました。

「太陽の船」はおよそ4600年前、古代エジプトのクフ王が死後の世界を旅するために作らせたとされる全長40メートル余りの2隻の木造船で、ピラミッドの近くに副葬品として埋葬されていました。

このうち1954年に発見された「第1の船」はこれまでピラミッド近くで展示されてきましたが、今月上旬、日本の支援を受けて首都カイロ近郊で建設が進む「大エジプト博物館」に移され、10日、その一部が報道陣に公開されました。

公開されたのは船の船首と船尾の部分などで、オールなどは移送の際傷つかないように取り外されていて全体はうかがえませんでしたが、今後、船全体の公開に向けて準備を進めるということです。

記者会見でエジプト観光・考古省の担当者は「太陽の船の移送は難しい挑戦だったが、そのおかげで新しい博物館では訪れた人がユニークな体験ができると信じている」と話していました。

「太陽の船」は年内の開館を目指している「大エジプト博物館」で、ツタンカーメンの「黄金のマスク」やひつぎなどとともに、中心的な展示物になると期待されています。