埼玉県 県内の病院に重症者用の病床 最大限に増やすよう要請

新型コロナウイルスの重症患者が急増していることから、埼玉県は県内の104の病院に対して重症患者用の病床を最大限まで増やすよう要請しました。

埼玉県によりますと、県内の重症患者は今月4日には64人でしたが、9日は91人に急増し、現在165ある重症患者用の病床の使用率は55.2%と、最も深刻なステージ4の基準を超えています。

県の推計では、このまま重症患者が増え続けると今月19日には病床が不足する見通しだということです。

このため、県は感染者が急増したときに重症患者を受け入れることになっている県内の104の病院に対して、事前の合意に基づき、今月19日までをめどに重症患者用の病床を211床まで増やすよう、10日夜、要請しました。

211床は、現時点で確保できる最大限の病床数で、県医療整備課は「かつてない危機的な状況だと思っている。医療機関の皆様のご協力をお願いしたい」と話しています。