東京都 新型コロナ 2612人感染確認 重症患者が最多

東京都内では10日、新たに2612人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。一方、都の基準で集計した重症患者は過去最多の176人になりました。
また、70代の男性が自宅療養中に体調が急変して自宅で亡くなり、これで今回の第5波で都が把握した自宅療養中に亡くなった人は2人になりました。

東京都は10日、都内で新たに10歳未満から90代の男女合わせて2612人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日より1097人減りました。

10日までの7日間平均は3978.7人で、前の週の119.2%です。

10日の2612人の年代別は、
▽10歳未満が106人
▽10代が225人
▽20代が844人
▽30代が560人
▽40代が420人
▽50代が296人
▽60代が82人
▽70代が40人
▽80代が29人
▽90代が10人です。

感染経路がわかっている928人の内訳は、「家庭内」が最も多く561人、「職場内」が185人、「施設内」が57人、「会食」が26人などとなっています。

東京オリンピック関連では5人の感染が確認され、内訳は外国人のメディア関係者が4人、日本人の委託業者が1人です。

これで都内で感染が確認されたのは、25万4781人となりました。

一方、10日時点で入院している人は3594人と、9日より69人増え、4日連続で過去最多を更新しました。

「現在確保している病床に占める割合」は60.2%です。

60%を超えるのは第3波の1月31日以来です。
また、都の基準で集計した10日時点の重症の患者は、9日より19人増えて176人となり、第3波のことし1月20日の160人を上回って過去最多になりました。

重症患者用の病床の44.9%を使用しています。

また、都は感染が確認された70代から90代の男女3人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、70代の男性は自宅療養中に体調が急変して自宅で亡くなったということです。

この男性は陽性がわかった当初、発熱がないなど症状が軽く、基礎疾患もなかったことから自宅療養を希望したということです。

医師が往診して脱水症状だとわかり点滴を打ちましたが、その翌日に体調が急変して死亡したということです。

これで今回の第5波で都が把握した自宅療養中に亡くなった人は2人になりました。

都の担当者は「自宅療養中に体調が急変することはありえる。これだけ自宅療養中の人が多いとなおさらだ。自宅療養を希望した人の体調が急変した場合、どこまで助けられるのか対応が難しくなると思われる」と話していました。

都内で感染して死亡した人は2317人になりました。

都 担当者「減少傾向か判断するのは早い」

都内の感染確認が前の週の同じ曜日と比べて減るのは、7月24日以来です。

都の担当者は、「1日だけで判断するには評価が難しいが、連休で医療機関もふだんより閉まっていたはずで、陽性になった人の報告は連休明けにはいつもより減ることがある。10日の数字だけを見てピークアウトして減少傾向になるかを判断するのは早く、もう少し推移を見る必要がある」と話しています。

そのうえで「今月は1日に5000人を超える日もあったため、2000人台と聞くと『少ない』と思うかもしれないが、それは感覚がマヒしている。2600人台という数字は大変、多いことには変わりはない」と話しています。