夏の全国高校野球 開会式直後の試合 日大山形が米子東に勝つ

新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となった夏の全国高校野球が10日開幕し、開会式直後の第1試合は日大山形高校が、鳥取の米子東高校に4対1で勝ち、2回戦に進みました。

2年ぶりの開催となった夏の全国高校野球は、一般の観客へのチケット販売は行われませんでしたが、学校関係者がスタンドで応援し、アルプススタンドでは吹奏楽の演奏が認められました。

日大山形は1回、キャプテンの3番・佐藤拓斗選手のタイムリーヒットで1点を先制しました。

さらに3回には、佐藤選手の2打席連続のタイムリーとなるツーベースヒットなどで2点を追加し、6回にも1点を加えリードを広げました。

投げては先発の齋藤堅史投手が8回まで無失点に抑え、1点を返された9回はノーアウト満塁のピンチでリリーフした滝口琉偉投手が三者連続三振で相手の反撃を断ちました。

日大山形は4対1で米子東に勝ち、2回戦に進みました。

米子東は9回、連続ヒットでノーアウト一塁二塁のチャンスを作り、代打の徳丸航祐選手のタイムリーヒットで1点を返しました。

さらにヒットが続きノーアウト満塁と攻めましたが、後が続きませんでした。

自分たちの攻撃スタイルで勝利

日大山形高校は地方大会で見せてきた自分たちの攻撃スタイルで甲子園の勝利をつかみました。

日大山形は地方大会で、ともに7盗塁の1番の秋葉光大選手と2番の新田大樹選手が足を生かしてチャンスを作り、ともに打率5割を超えるキャプテンで3番の佐藤拓斗選手と4番の伊藤翔海選手が打って返す形で勝ち上がってきました。

10日の1回戦でも1回に先頭の秋葉選手がヒットで出塁し、いきなり盗塁。

これはアウトになりましたが、続く2番の新田選手もフォアボールで出塁すると盗塁を試みました。

こんどは成功して1アウト二塁とチャンスを作り、3番・佐藤選手のタイムリーで先制点をあげました。

3回には、ヒットで出た一塁ランナーの新田選手が、続く佐藤選手のツーベースヒットで一気にホームまで返り、2点目を奪いました。

日大山形は、地方大会でみせた得意の形で序盤に試合の流れをつかみ、初戦を突破しました。

この試合で2打点をあげた日大山形の佐藤選手は「1番、2番が出塁し、それを主軸が返すという自分たちの形を甲子園でも同じようにできました。選手はみんな、自信をもった表情をしています」と胸を張りました。

大舞台でもふだんの野球ができたという結果を自信に変えて2回戦に臨みます。

日大山形 荒木監督「先制できたことが大きかった」

開幕戦を4対1で制した日大山形高校の荒木準也監督は「しっかり守り、先制できたことが大きかった。追加点をとって、主導権を握れたことで守りにも余裕ができた」と試合を振り返りました。

また、9回のノーアウト満塁のピンチで滝口琉偉投手をリリーフに送ったことについては「あのような場面で押さえてくれるのが滝口。マウンドにあがったら集中力を発揮できる。ただ、三者三振をとるとは思わなかった」と話していました。

佐藤選手「初戦突破できてうれしい」

2打席連続のタイムリーヒットを打ったキャプテンで3番の佐藤拓斗選手は「地方大会から、1番、2番の出塁がかぎになって、そこから得点につなげてきた。それを甲子園という舞台で同じようにできたことがよかった」と話していました。

また、「初戦突破できてうれしい。全員でつかんだ勝利だ。目の前の相手を倒すことに集中し、つぎも全員野球でいきたい」と意気込んでいました。

米子東 長尾選手「あと一歩足りなかった」

敗れた米子東高校のキャプテン長尾泰成選手は、「打撃戦に持ち込み、打ち勝つのが理想の展開でしたが、全員が力を出し切れませんでした」と試合を振り返りました。

連続ヒットで1点を返した9回の攻撃については、「甲子園で得点せずに帰るわけにはいかないと攻撃前に話し、全員の士気があがってたたみかけることができました。しかし、あと一歩足りませんでした」と悔しそうに話していました。

一方、吹奏楽の生演奏については「鳥肌が立ちました。応援が力になって9回のチャンスも作れました。応援してくださったみなさんには感謝しかないです」と話していました。