7月の融資残高 4か月ぶりに増加 コロナ影響で中小企業向け増加

銀行と信用金庫の先月の融資残高は578兆円余りと、4か月ぶりに前の月より増加しました。中小企業向けの貸し出しが多い地方銀行の残高が増えたためで、新型コロナウイルスの影響が長期化する中、高い水準が続いています。

日銀が発表した「貸出・預金動向」によりますと、全国の銀行と信用金庫が企業や個人に融資した残高は、先月1か月間の平均で、578兆496億円となりました。

前の月より3800億円余り増え、4か月ぶりに増加しました。

これは中小企業向けの貸し出しが多い地方銀行の融資残高が増加したためで、大企業向けの貸し出しが中心の大手銀行の融資残高は、小幅に減少しました。

大企業では海外の好調な需要を背景に、製造業などで業績が回復した企業も多く、借入金を返済する動きも出ている一方、中小企業では新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、運転資金の借り入れなどで残高が高い水準が続いています。

日銀は「新型コロナウイルスの影響で貸し出しが急増した去年と比べると、企業の資金需要は落ち着いている。ただ、中小企業向けが中心のコロナ対応融資の残高は大きく積み上がったままで、今後も全体の融資残高は高い水準が続くとみられる」と話しています。