南シナ海の問題めぐり米中が互いに非難 激しく対立 国連安保理

アメリカと中国は、国連の安全保障理事会の会合で、南シナ海の問題をめぐり、挑発的な行動がみられると互いに非難し合いました。

国連安保理は9日、海の安全保障をテーマに各国の首脳や外相などが参加してオンライン会合を開き、海上のテロなど違法行為に国際社会が連携して対処していくとともに、津波など自然災害や気候変動対策で協力を強化していくことを確認しました。

会合の中でアメリカのブリンケン国務長官は南シナ海の問題を取り上げ「船舶どうしの危険な接近や違法な海洋権益を主張するための挑発的な行動がみられる」と述べ、名指しは避けつつも南シナ海でほぼ全域の管轄権を持つと主張する中国を批判しました。

その上で「南シナ海やそのほかの海洋上の争いは、安全保障や商業にとって重大な影響をもたらす」と述べ、バイデン政権として南シナ海の問題に関与する姿勢を強調しました。

これに対し、中国の戴兵国連次席大使はアメリカが南シナ海について言及したことに「断固として反対する」と反発しました。

さらに「アメリカは挑発として軍艦や航空機を送り込んでいる。アメリカ自体がこの地域の平和と安定に対する最大の脅威だ」と非難し、南シナ海の問題をめぐって米中双方の対立が激しくなっています。