長崎 高校生が爆心地で「人間の鎖」 核兵器ない世界の実現誓う

長崎市の爆心地では、県内外から集まった高校生およそ70人が爆心地を示す碑を囲む「人間の鎖」を作り、核兵器のない世界の実現を誓いました。

9日午前7時前、長崎市の爆心地には核兵器廃絶を求める署名を国連に届ける活動を行う「高校生平和大使」や、長崎や広島、奈良など9つの県の高校生ら、合わせておよそ70人が集まりました。

高校生たちは1人ずつ爆心地を示す碑に花を手向けて原爆の犠牲者に祈りをささげました。

そして、高校生平和大使の富崎莉早さんが「原爆投下から76年がたち、当時を知る人が少なくなるなか、若者の関心も薄れてきているように感じる。私たちが次の世代にバトンをつないでいきましょう」と挨拶したあと、全員で碑を囲んで「人間の鎖」を作りました。

「人間の鎖」は例年は手を直接つないで作りますが、新型コロナウイルスの感染防止のため、去年に引き続き手袋をつけたうえで、リボンの端と端をもって作りました。

兵庫県から参加した高校2年生の片瀬奏磨さんは「原爆投下直後の様子などを知り改めて残酷なことが起きたんだと感じた。友人と話したり署名活動に参加したりして活動を続けていきたい」と話していました。