オリンピック期間中に感染が急拡大 24日からのパラ開催に課題

8日閉幕したオリンピックの期間中、開催都市の東京都では新型コロナウイルスの感染が急拡大し、半月後にパラリンピックの開幕を控えるなか感染を抑え込めるかが課題です。

先月23日に開幕し今月8日に閉幕した東京オリンピックは、感染拡大で緊急事態宣言が出される中、東京など1都3県の会場は無観客になるなど異例の大会となりました。

大会期間中、開催都市の東京都ではこれまでにないスピードで感染が急拡大し、1日の感染確認は8日までの5日連続で4000人を超えました。

また、7日間平均は、閉幕した8日時点で開幕した先月23日の2.9倍になりました。

さらに入院患者は7日、8日と、2日連続で過去最多を更新したほか、自宅療養者も急増していて、都の専門家は、医療提供体制がひっ迫していると指摘しています。

大会の開催が人出を誘発したという見方がある一方、小池知事は、「テレビで観戦した人も多く、ステイホームにつながった」と述べ、開催自体が人出の増加や感染の拡大につながってはいないという認識を示しています。

対策の効果が現れるにはおよそ2週間かかるとも言われていて、半月後の今月24日にはパラリンピックの開幕を控えるなか、感染を抑え込めるかが課題です。