PCR検査会社の誤判定 群馬県が63人の感染取り下げ 新型コロナ

群馬県内の医療機関などからの依頼で新型コロナウイルスのPCR検査をしている前橋市の検査会社が実際には陰性だった人を誤って陽性と判定していたことを受けて、群馬県はこれまで感染者としていた63人が感染者にあたらなかったと修正しました。

前橋市にある「エスアールエル北関東検査センター」は自治体や医療機関からの依頼でPCR検査をしていますが、今月上旬に受け付けた検査の一部について、実際には陰性だった人を誤って陽性と判定していたと発表しています。

群馬県によりますと、県内では215人が誤って陽性と判定され、このうち14人が入院し、2人が宿泊療養施設に入っていたということで、県は実際には陰性だったのに入院先や療養先で感染してしまった人がいないか調べています。

また、群馬県は215人のうち63人を新型コロナウイルスの感染者だと発表していましたが、8日、63人はいずれも感染者にあたらなかったと修正しました。

これによって群馬県内で確認された感染者は、今月3日の発表分が147人から146人に、今月4日分が204人から175人に、今月5日分が158人から125人にそれぞれ減りました。

1日に発表された感染者の数が最も多かったのも、今月4日の204人ではなく、7日に発表された182人となります。

群馬県内の累計の感染者数も8日の時点で9801人に修正されました。

検査会社によりますと、同じ時期に埼玉県北部の医療機関から依頼された検査でも150人分の検体を誤って陽性と判定していたということで、埼玉県は9日以降、必要に応じてこれまでに発表した感染者の数を修正するということです。