オリンピック【詳細】男子マラソン 大迫傑が6位入賞

東京オリンピックは男子マラソンが行われ、今大会かぎりで引退の意向を明らかにしている大迫傑選手が2時間10分41秒のタイムで6位に入賞しました。金メダルは世界記録保持者でケニアのエリウド・キプチョゲ選手で、大会連覇を果たしました。

大会最終日の男子マラソンには、日本から前の日本記録保持者の大迫選手をはじめ、中村匠吾選手と服部勇馬選手の3人が出場しました。

大迫選手は東京オリンピックが開幕したあとの先月29日に今大会かぎりで引退する意向を表明してこのレースに臨みました。

序盤は、世界記録保持者のキプチョゲ選手などが引っ張る大きな先頭集団に大迫選手と服部選手がつき、中村選手は第2集団でレースを進めました。

その後、前半で中村選手が遅れ、20キロすぎからは服部選手が先頭集団から遅れましたが、大迫選手は力強い走りで集団についていきました。

レースが大きく動いたのは30キロすぎで、キプチョゲ選手が前に出て独走に入り、集団がばらけて、大迫選手は8位で前を走る選手を追いかけました。

大迫選手は36キロ付近で2人の選手を抜いて順位を6位に上げ、最後まで前を行く選手を追いましたが及ばず、2時間10分41秒のタイムで6位でした。3位の選手とは41秒の差でした。

大迫選手は日本選手として2012年ロンドン大会で6位に入った中本健太郎さん以来、2大会ぶりの入賞で現役最後のレースに花を添えました。

中村匠吾選手は2時間22分23秒で62位、服部勇馬選手は2時間30分8秒で73位でした。

金メダルは世界記録を持つケニアのキプチョゲ選手で、2時間8分38秒のタイムで大会連覇を果たしました。
銀メダルはオランダのアブディ・ナギーエ選手、銅メダルはベルギーのバシル・アブディ選手でした。

大迫「100点満点の頑張りができた」

大迫選手は現役最後となった東京オリンピックのレースを2時間10分41秒の6位で終えました。

大迫選手は「6位で前を追ったが、最後はきつくて差が縮まらなかった。粘りきろうと思って走りきりました。前はアップダウンが激しいので温存して3番以内にならずに自分が対応できる範囲で走りました」と時折、ことばを詰まらせながら涙ながらにレースを振り返りました。

そのうえで「100点満点の頑張りができた。いろんな人が応援してくれて非常に力になり、次の世代につながるレースになった。次の世代の人は頑張ればメダル争いに絡めると思う。それは後輩たちの番です」と力強く話していました。
大迫選手は「陸上選手、マラソンランナーとしてのゴールを8月8日に決めました」「次があるという言い訳を強制的に無くしたい」とレースの10日前に突如、動画投稿サイト「YouTube」の自身のチャンネルで現役を引退する意向を明らかにしました。

そして迎えたラストランは6位入賞。

東京オリンピックという目標をぶらさず、地道なトレーニングを継続できたからこそ生まれた推進力のある走りで、世界のトップ選手たちを相手に最後の最後まで諦めない、記憶に残るレースを見せました。

中村「最後まで走れてよかった」

62位でフィニッシュした中村匠吾選手は、序盤から出遅れるレースとなり、「前半、もう少しスローペースで動くかなと思っていたが、予想以上に速いペースで進んでいたので、後ろで自分のペースを守って走ることを考えた。途中から思っていたより動かなくなり、つらい42キロだったがたくさんの方々に応援していただいてゴールすることができた」と途中、声を詰まらせ、涙を流しながらレースを振り返りました。

そのうえで、「故障やコロナ禍でうまく調整できない部分もあったが、スタッフやトレーナーなど多くの方々に支えられた。ここまでつらい2年間だったが、いろんな方の支えでスタートラインに立つことができて、こんな結果だったが、最後まで走れてよかった。結果がすべての世界なのでもう一度戻ってきて強い姿になれるように頑張りたい」と話していました。

服部「この悔しい経験忘れずパリで勝負できるように」

服部勇馬選手は20キロ過ぎまで先頭集団にいましたが、最後は足を引きずるようにフィニッシュし、2時間30分8秒、73位という結果でした。

重い熱中症になり、車いすで運ばれた服部選手は症状が落ち着いてからコメントを発表しました。

この中で服部選手は「遅れてからは何度も棄権と言うことも頭によぎったが、これまで戦ってきたライバルたちの思いを踏みにじるようなことは絶対にしたくないと思った」と最後まで走りきった胸の内を明かしました。

そのうえで「全く勝負はできなかったが、この悔しい経験を忘れずに次のパリオリンピックでしっかり勝負できるように精進していきたい」と次の目標を見据えていました。

30人が途中棄権

8日の男子マラソンには106人がエントリーしていましたが、スタート時の気温が26度となるなど厳しいコンディションのなか、ロンドン大会の金メダリスト、ウガンダのスティーブン・キプロティッチ選手など30人が途中棄権し完走したのは76人でした。

【レース経過】

<フィニッシュ>
世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が2時間8分38秒でフィニッシュし、2大会連続の金メダルを獲得しました。銀メダルはオランダのアブディ・ナギーエ選手でタイムは2時間9分58秒、銅メダルはベルギーのバシル・アブディ選手でタイムは2時間10分でした。
大迫傑選手は2時間10分41秒のタイムで日本選手のトップの6位でフィニッシュしました。
中村匠吾選手は2時間22分23秒の62位で、服部勇馬選手は2時間30分8秒の73位でフィニッシュしました。服部選手はフィニッシュ直前には左足の太もも付近を気にして立ち止まりそうになる場面もありましたが、歯を食いしばりながら完走しました。


<40キロ>
40キロ地点。世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が2時間1分55秒で通過しトップを独走しています。2位集団は1分17秒差でケニアのローレンス・チェロノ選手、スペインのアヤド・ランダッセム選手、オランダのアブディ・ナギーエ選手、ベルギーの選手バシル・アブディ選手の4人が追っています。その後ろ、6位を走る大迫傑選手と2位集団との差は18秒となっています。

<気象条件9:00>
午前7時にスタートした男子マラソンは、午前9時現在、気象台の観測で気温はスタート時点より0.9度上がり26.9度、湿度は73パーセントです。

<38キロすぎ>※大迫選手と前との差は“16秒”
38キロすぎ。6位を走る日本の大迫傑選手と前を行く4人の2位集団との差は16秒ほどです。世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手がトップを独走しています。

<36キロすぎ>※大迫選手が6位浮上
36キロすぎ。大迫傑選手がケニアの選手とタンザニアの選手を抜き、6位に順位を上げました。さらに前を行く選手を追っています。
先頭は世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が独走しています。

<35キロ>
35キロ地点。世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が後続を引き離して先頭を独走していて1時間46分59秒で通過しました。この5キロは14分28秒と一気にスピードを上げ前の5キロから39秒ペースが上がりました。大迫傑選手は先頭から51秒遅れて8位で通過しました。服部勇馬選手と中村匠吾選手は大きく遅れています。

<気象条件08:30>
午前7時にスタートした男子マラソンは、1時間半たった午前8時半現在、気象台によりますと、気温は26.3度、湿度は76パーセントとなっています。

<34キロすぎ>※キプチョゲ選手が独走状態
34キロすぎ。世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が2位以下との差をどんどん広げ独走状態に入っています。2位は5人の集団です。大迫傑選手は8番手で追っています。
<32キロすぎ>※キプチョゲ選手が抜け出す
32キロすぎで世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手がトップを走り2位集団との差は10秒ほどに広がりました。集団にはケニアの2人の選手やベルギーの選手など5人がいます。日本の大迫傑選手は8番手で追っています。

<30キロすぎ>※キプチョゲ選手が集団の前へ
30キロすぎ。世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が集団の前に出ました。これをケニアの2人の選手などが追い先頭集団が分かれ始めました。大迫傑選手は遅れて先頭から9秒差の8番手で追っています。

<30キロ>
30キロ地点。世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が引っ張る先頭集団は11人となって1時間32分31秒で通過しました。大迫傑選手は先頭集団に入っています。この5キロは15分7秒と前の5キロより30秒ペースが上がりました。服部勇馬選手と中村匠吾選手は大きく遅れています。

<27キロすぎ>※先頭集団がペースアップ
27キロすぎ。集団の先頭は世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手でペースが上がりました。先頭集団は13人に絞られました。この中に大迫傑選手も入っています。

<25キロ>
25キロ地点。コロンビアのヘイソン アレクサンデル・スアレス選手や世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手などが引っ張る先頭集団は25人ほどとなって1時間17分24秒で通過しました。大迫傑選手は先頭集団に入っています。この5キロは15分37秒と少しペースが上がりました。服部勇馬選手は先頭から1分8秒遅れで通過し、中村匠吾選手は先頭から3分以上遅れています。
<気象条件8:00>
午前7時にスタートした男子マラソン。1時間たった午前8時現在の気温はスタート時から0.3度上がって26.3度、湿度はやや下がって76%となっています。

<21キロ手前> ※服部選手が先頭集団から遅れ始める
北海道大学の構内で服部勇馬選手が先頭集団から遅れ始めました。大迫傑選手は先頭集団の中にいます。中村匠吾選手は先頭から2分以上遅れています。

<20キロ>
20キロ地点。コロンビアのヘイソン アレクサンデル・スアレス選手と世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が引っ張る先頭集団はおよそ30人となって1時間1分47秒で通過しました。この5キロは15分44秒とペースを下げました。大迫傑選手と服部勇馬選手が依然、先頭集団に入っています。中村匠吾選手は先頭から2分13秒差で20キロを通過しました。

<18キロすぎ>
18キロすぎ。先頭集団はおよそ30人となり、大迫傑選手と服部勇馬選手はこの集団の中にいます。集団は細かいクランクが続く北海道大学の構内に入りました。中村匠吾選手は大きく遅れています。
<15キロ>
15キロ地点。世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手やコロンビアのヘイソン アレクサンデル・スアレス選手が引っ張る先頭集団はおよそ40人となり、46分3秒で通過しました。この5キロは15分10秒とややペースを上げました。日本の大迫傑選手と服部勇馬選手は、この集団の中にいます。中村匠吾選手は先頭から1分13秒遅れて集団を追っています。

<10キロ>
10キロ地点。世界記録保持者のケニアのエリウド・キプチョゲ選手が第1集団の先頭に立って30分53秒で通過しました。5キロ地点から10キロ地点のこの5キロは15分36秒のペースです。第1集団には47人の選手がいて大迫傑選手と服部勇馬選手も入っています。第1集団と第2集団の差が開き、第2集団の中村匠吾選手は先頭から41秒差で10キロを通過しました。

<5キロ>
5キロ地点。コロンビアのヘイソン アレクサンデル・スアレス選手が引っ張る先頭集団はややペースを上げ15分17秒で通過しました。日本の大迫傑選手、服部勇馬選手はこの集団のなかにいます。中村匠吾選手は少し離れた集団につけています。

<1キロ>
1キロ地点。大きな集団の先頭は、3分5秒前後のややゆっくりとしたペースで通過しました。
<スタート>
午前7時、レースが始まりました。
日本からは中村匠吾選手、服部勇馬選手、大迫傑選手の3人の選手が出場しています。レース前、午前6時50分現在の気象条件は気温が25.9度湿度が81パーセントです。