群馬 PCR検査で200人を陽性と誤判定 民間の検査会社が実施

群馬県は県内の自治体や医療機関から依頼を受けて新型コロナウイルスのPCR検査を行っていた民間の検査会社が、実際には陰性だったおよそ200人分の検体を誤って陽性と判定していたことがわかったと発表しました。誤った結果に基づいて入院した人もいたということです。

PCR検査の誤判定があったのは、前橋市の「エスアールエル北関東検査センター」で、群馬県によりますと今月2日から4日の間に県内の自治体や医療機関から依頼を受けて行った検査で、実際には陰性だったおよそ200人分の検体を誤って陽性と判定していたということです。

今月5日、県内の医療機関から「陽性率が高い」との指摘を受け会社が確認したところ判明し、県によりますと誤った結果に基づいて入院した人もいるということです。

群馬県はこのうちおよそ60人について感染者数に計上して発表していて、確認ができ次第、修正することにしています。

一方、会社によりますとこのほかにも、同じ時期に埼玉県北部の医療機関から依頼された検査でおよそ150人分の検体を誤って陽性と判定していたということで、会社は誤判定があった施設での検査を停止して、原因を調べることにしています。

「エスアールエル北関東検査センター」は今月1日以前に受け付けた検査については誤判定のおそれは低いとしたうえで、「原因究明を行い、再発防止策を策定する所存です。皆様にご心配とご迷惑をおかけし深くおわびします」とコメントしています。