ワクチン接種後の解熱剤服用は1割程度

新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種後に頭痛やけん怠感を訴える人が半数を超える一方、解熱鎮痛剤を服用した人は1割程度だったことが分かりました。国の研究班は、「大半の人は症状が出ても数日で落ち着いているのでまずは様子を見て欲しい」としています。

厚生労働省の研究班は、ファイザーのワクチンの接種を受けたおよそ1万9600人と、モデルナのワクチンの接種を受けたおよそ2500人について、2回目の接種後の状況を調査しました。

それによりますと、ファイザーのワクチンでは、けん怠感が68.9%、頭痛が53.1%、37度5分以上の発熱が38.1%、モデルナのワクチンでは、けん怠感が83.9%、頭痛が67.6%、発熱が78.4%の人に見られたということです。

一方、接種から7日後までに解熱鎮痛剤を服用した人は、ファイザーのワクチンが13.5%、モデルナのワクチンでは9.5%でした。

また、接種後に、休みや時間休を取った人は、ファイザーのワクチンで7%、モデルナでは39.5%だったということです。
国の研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は「ほとんどの人は解熱鎮痛剤を服用しなくても数日で症状が落ち着いている。薬が手元になくても熱が出た場合は保冷剤で冷やすなどしてまずは様子を見てほしい」としています。