東京都新型コロナ4566人感染確認 自宅療養中に容態急変し死亡

東京都内では、7日これまでで2番目に多い4566人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、4日連続で4000人を超えました。
また、50代の女性が自宅療養中に容体が急変して、搬送された病院で亡くなりました。
今回の第5波で自宅療養中に死亡した人を都が把握したのは初めてです。

感染者数は過去2番目

東京都は、都内で新たに10歳未満から100歳以上の男女合わせて4566人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
これまでで2番目に多く、1日の感染確認が4000人を超えるのは4日連続です。

1週間前の土曜日より508人増えました。

きょうまでの7日間平均は3893.0人で、前の週の133.3%となり感染の急拡大が続いています。
自宅で療養している人は、6日よりさらに408人増えて1万8444人となり、過去最多を更新しました。

また、都は、感染が確認された50代の女性2人と60代の女性1人、それに70代の男性1人の合わせて4人が死亡したことを明らかにしました。

50代女性 自宅療養中に容態急変 搬送された病院で死亡

このうち50代の女性1人は、今月2日に陽性とわかり、自宅療養をしていたということです。

自宅療養を始めて4日目の今月5日になって容体が急変して、搬送された病院で亡くなったということです。

今回の第5波で自宅療養中に死亡した人を都が把握したのは初めてで、都の担当者は「これだけ自宅療養者が増えると体調が急変する人のフォローアップが重要になる。フォローアップ体制の拡充をはかる必要がある」と話しています。

これで都内で感染して死亡した人は2310人になりました。

重症者急増 150人以上は1月下旬以来

また、都の基準で集計した重症の患者は6日より9人増えて、150人でした。

150人以上となるのはことし1月28日以来で、重症患者用の病床の38.3%を使用しています。

都内の重症患者は増加傾向が続いていて、今月1日に100人を超えたあと、1週間もたたないうちに50人近く増えました。

最も多かったことし1月20日の160人に迫っています。

入院者数は過去最多に

7日時点で入院している人は3485人になりました。

6日より102人増え、ことし1月12日の3427人を超えて過去最多となりました。

「現在確保している病床に占める割合」は58.4%です。

都の担当者「入院患者と重症患者さらなる増加も」

都の担当者は「感染者が第3波のピークの倍近くになっていて、それに伴って入院患者と重症患者が増えている。感染者の増加から、少し遅れて増えるので、今後、さらに増える可能性が高い」と話しています。

そのうえで、「『医療体制のひっ迫が始まっている』と専門家も指摘している。感染者を少しでも減らすことが入院患者と重症患者を減らすことにつながる。連休やお盆休みもステイホームしていただき、会食など感染リスクがある行動を控えてほしい」と話しています。

感染者の年代 感染経路は

年代別は、▼10歳未満が208人、▼10代が418人、▼20代が1467人、▼30代が982人、▼40代が675人、▼50代が543人、▼60代が161人、▼70代が63人、▼80代が39人、▼90代が9人、▼100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている1673人の内訳は、「家庭内」が最も多く1065人、「職場内」が244人、「施設内」が81人、「会食」が56人などとなっています。

東京オリンピック関連では7人の感染が確認されました。

内訳は、外国人が競技関係者1人、メディア関係者1人で、日本人が組織委員会で2人、委託業者2人、ボランティア1人です。

これで都内で感染が確認されたのは、24万5219人となりました。