東京オリンピック 海外のメディア関係者の心に残ったものは…

新型コロナウイルスの感染拡大でほぼ無観客となった東京オリンピック。海外のメディア関係者の心に残ったものは何だったのか、スマートフォンで撮影した写真を見せてもらいました。

今回の大会には海外からメディア関係者がおよそ1万6000人、訪れています。

取材拠点となっている東京ビッグサイトで6日、期間中に撮影した写真を見せてもらいながら話を聞きました。

このうち、ドイツのラジオ局の男性スタッフは、国立競技場近くのオリンピックのモニュメント周辺に日本人が集まり、写真撮影などをしている様子を収めた1枚を見せてくれました。

男性スタッフは「試合は観戦できないけど、せめてオリンピックのシンボルであるモニュメントを見たいということでしょうね」と感想を話していました。

イギリスのテレビ局の女性スタッフが見せてくれたのは、抗原検査のキットを写した1枚でした。

女性は世界各地のスポーツ大会を取材していますが、頻繁に検査が行われるのは初めてで、新型コロナウイルスの影響を身をもって感じたと言います。

女性は「毎回、陰性になってほしいと願っていました」と話していました。

チェコの新聞記者の男性は、競技会場のフードコートで購入したという「たこ焼き」と、その箱のふたの「Have a good day」という手書きのメッセージを撮影していました。男性は初めて体験する不思議な味に感動するとともに、ささやかな心遣いを感じたということです。

男性は「あたたかいメッセージを見て笑顔になりました。コロナ対策で外食もできず、日本人との交流もほとんどできなかった今回の日本滞在の中で、数少ない思い出の1枚です」と話していました。