オリンピック 野球あす決勝 日本の先発は広島の森下

東京オリンピックの野球日本代表は、正式競技では初めての金メダルをかけて7日の決勝でアメリカと対戦します。選手たちは都内の球場で調整し、稲葉篤紀監督は「緊張感とわくわくする気持ちが入り混じっている。これまでどおりの野球で悔いのないよう全力で戦う」と決意を示しました。

日本は4日、準決勝で韓国に勝って1996年のアトランタ大会以来25年ぶりの決勝進出を決め、7日午後7時から横浜スタジアムで行われる決勝で、正式競技では初めてとなる金メダルを目指しアメリカと対戦します。

選手たちは6日午後6時から東京 大田区の球場でおよそ2時間練習を行い、ノックを受けたりバッティングをしたりして7日に備えました。

また、決勝の両チームの先発ピッチャーが発表され、日本はプロ野球・広島の23歳、森下暢仁投手、アメリカはソフトバンクで今シーズン7勝を挙げているニック・マルティネス投手となりました。

森下投手は5回2失点で勝ち投手となった予選リーグ第2戦から中6日での登板となります。

森下投手は「任された以上は期待に応えたい。絶対に勝たないといけないプレッシャーはあるが、マウンドに上がる以上は腹をくくってやりたい。ここまで来たら金メダルを取りたいので、まずは自分が流れを作りたい」と意気込みを話しました。

稲葉監督は、準決勝で先発した山本由伸投手以外のすべてのピッチャーをリリーフで待機させる方針で、打順は変えずに臨む考えを示しています。

稲葉監督は「緊張感とわくわくする気持ちが入り混じっている。投手中心とした守りからリズムを作ってみんなでつないで勝っていく、これまでどおりの戦い方が大事だと思う。あと1つ、悔いのないように全力で戦う」と決意を示しました。

栗林良吏「気持ちで勝負できれば」

今大会、抑えを任されている栗林良吏投手は決勝に向けて「金メダルを取るぞという気持ちだ。ここまで来たのはチーム全員の力だと思うし、選手だけじゃなく、スタッフや関係してくれたたくさんの方々がいて決勝に進出できた。そういう人たちに恩返しできるように、マウンドに上がれたらしっかり準備して臨みたい」と率直な思いを話しました。

そして、「9回とか終盤で投げると思うので、状況に応じたピッチングがいちばん大事だ。調子が悪い、いいとか、ここまで来たら関係ない。最後、本当に気持ちで勝負できればいい」と話しました。

そのうえで「1年延期されたことで選んでもらうことができたので、ここで金メダルをしっかり取ってチームに貢献できればいいと思う。最後の1戦は自分の力を100%出してチームの勝利に貢献したい」と意気込みを示しました。

山田哲人「緊張感は今まで以上に強い」

準決勝で決勝のタイムリー2ベースヒットを打つなど、1番バッターとして今大会打線を引っ張っている山田哲人選手は決勝を前に「緊張感は今まで以上に強くなっている」と率直な思いを話しました。

そして、対戦するアメリカについて「能力はもちろん高いし、日本が目指すパワー、スピードもアメリカは持っているので気が抜けない。どっちが勝つか分からないいい勝負になると思う」と話しました。

また、アメリカの先発ピッチャーと発表されたプロ野球・ソフトバンクのニック・マルティネス投手に対して、今シーズンの対戦では3打数3安打でホームランも打っています。

マルティネス投手について「球は速いしコントロールもいい。変化球も鋭く曲がるいいピッチャーだと印象深く残っている。ある程度、軌道は分かっている。そこはしっかり思い出して対策を練りたい」と話しました。

そして「金メダルを取るのがいちばんだが、とにかく悔いが残らないよう、このメンバーで戦えるのも最後の試合になるので、一生懸命頑張りたい」と意気込んでいました。

甲斐拓也「今までにない独特な雰囲気」

今大会、攻守に存在感を見せているキャッチャーの甲斐拓也選手は決勝を前に「あしたすべてが決まるということで今までにない独特な雰囲気だ」と今の心境を語りました。

対戦するアメリカへの対策について「ここで深くは話せないが、いろんな対策を練ってあしたを迎える。一度対戦しているので、しっかり考えたい」と話しました。

また、アメリカの先発ピッチャーと発表されたプロ野球・ソフトバンクのチームメート、ニック・マルティネス投手については「いいピッチャーなのは間違いない。あしたに関しては対戦するピッチャーなので、しっかりとそこに向けて勝つために全力を尽くしたい。勝ちたいそれだけ」と話しました。

そして「スポーツは伝わるものがある。たくさんの方が見てくれると思うので、しっかりと届けられればと思うし、子どもたちにも思いを伝えたい。野球にそういう力があると信じてやってきたので、そういった思いをみせたい」と意気込んでいました。